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『物ぐさ速記男と握り飯』

作者: 成城速記部
掲載日:2026/03/04

 昔、ある男が、速記の腕はあるのに、根っからの物ぐさで、プレスマンに芯を入れることもしないので、その腕を発揮することができなかった。親類一同は、こんな物ぐさでは、先が思いやられると思って、相談をして、勘当することにした。母親は、愛する息子を勘当しなければならないことに涙したが、結論は変わらなかった。愛と涙と勘当の物語というやつである。

 物ぐさな男は、速記道具一式と握り飯二つを背負わされて、勘当された。どこに行くあてもないので、村を出たところで路傍の石に腰かけていると、向こうから旅の男が歩いてきた。物ぐさな男は、背負っている握り飯を旅の男に下ろしてもらって、食べようと思いつき、旅の男が近づいてくるのを待っていると、男は大口を開けている。いかにも握り飯を食べたそうな雰囲気なので、目の前に来たときに話しかけると、旅の男は、面倒だから嫌だという。腹が減って大口を開けているのではないのかと尋ねると、傘のひもが緩んできたが、締め直すのが面倒なので、口を開けているのであって、面倒なことはしたくない、ということであった。



教訓:旅の男が隣に座ったところ、鳥のひなみたいな絵柄になったという。

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