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⑻『リズムの剽窃』
⑻『リズムの剽窃』
㈠
確かに、リズムの剽窃は、いとも簡単に、法を掻い潜って、成されるのである。不思議なことだが、街の雑踏のリズムまでは、剽窃しても分かり得ないのではないか、とさえ思う。出来ることなら、最大限、リズムは剽窃しよう。
㈡
そう言った意味でも、リズムは街に飽和状態である。まだまだ、俺には小説が書ける、そう安心して、街へと出掛けるのである。何、簡単なことだ、街にダイヴすれば良い。そこから、ありとあらゆるものが、手に入るのだ。
㈢
脳内のリズムが、街からのリズムの剽窃として、生成されたら、すぐに執筆に向かえる様に、出て来た言葉はスマホに生け捕りにするのが、自分にとっては、ベストである。出来るだけ可能な範囲で、リズムを剽窃すれば良い。