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第20話 創られた人間

 翔太達三人は今、絶賛落下中であった。折角、強敵との戦いに勝ったのにも関わらず、いきなり床が崩れ落ちた。


 「「「ああああああああ」」」


 「あ」


 「あら」


 「おっと」


 高いところから落ちたら普通、落下の衝撃により高確率で死ぬ恐れがあるが、なぜか衝撃どころか痛みすらも無かった。なので三人共無事に着地する。


 「ちょっと、ここどういう場所なのよ」


 「明らかに普通の所ではないですね」


 床には広く描かれていた魔法陣があった。この魔法陣のおかげで落下による衝撃を無くしたのかもしれない。そして、周りには高い本棚がところせましと置いてあり、まるで書庫のよう。それだけではなく、この場所は少なくとも数百年経っているはずがこの場所だけ人が住んでるみたいに綺麗だった。


 「あらら、お客さんがここに来るのは初めてですね」


 どこからか女性の声が聞こえてくる。後ろから足音が聞こえてくるので振り向とそこには、聖職者の格好をしており、ふんわりと大人しそうな女性がいた。


 「よくあの白銀の鎧を倒しましたね」


 「白銀?何のことだ。僕らが戦ったのは凄く錆びた鎧だったぞ」


 「あら、きっと長い年月によって錆びたのね。あまりここから出ないので状況が分からなかったわ」


 三人はどこか余裕のある雰囲気に違和感を感じる。少なくとも、錆びた鎧が白銀に輝いている時代から生きていることは、先程の言った言葉で察しが付く。


 「あなたは一体何者なの?ここに住んでるっということは只者ではないわね」


 「私は作られた人間で、名前はありません。一応聖職者をしており、そしてそこにいる彼が特異な存在であることは知っています」


 そういうと彼女はジルから翔太へ目線を変え、微笑みながら彼にゆっくりと近づき跪く。


 「え、ちょっと」


 目の前でいきなり跪かれ翔太は呆気に取られてしまう。ジルとフィースから何やら冷たい視線を感じるが、彼は気にしないようにする。


 「私はあなたを、いや、翔太様をお待ちしていました。私を創造した人が彼を手助けしろと仰っていましたので」


 「わ、分かったから、そんなに固くしなくてもいいから柔らかい態度でも大丈夫だから」


 「では、今からあなたたちの仲間に入りますね」


 「「え」」


 ジルとフィースは彼女の急な"仲間になります"発言に戸惑う。どこの誰かも知らない人と一緒に戦う事は不安になるのは当たり前だ。


 「翔太、どうすんのよ。怪しさ100%だよ」


 「すみませんがわたくしは、あの方を仲間に入れる事は反対です。」


 二人とも仲間に入れる事は否定的だったが、翔太は悩んでいた。彼女は翔太が持っている力の正体や、なぜこの世界に転生された理由を知っているかもしれないのだ。


 「情報だ。今から何個か質問する。答えたら僕たちと一緒に旅をしましょう」


 「良いですよ」


 ここで彼が気になった情報を彼女に聞くことにする。嘘か本当か分からないが、兎に角情報が欲しかった。


 「一つ目はあなたを創造した人は何者だ」


 「うーんっと、とある方の兄と言いましょう。ですが、それをあなたが知るにはまだ早いです」


 「二つ目は僕が持っている力は何だ」


 「とある存在に対抗するためですね」


 「三つ目、僕は今から何をすればいい?」


 「・・・四人の古き英雄に会ってください」


 「だ、誰だよ。その英雄って」


 少々震えたながら再度問いかける。


 「一人目は、北にある雪国の初代国王 ハワード・リンカーン。彼は当時のヴェルナッドとかつてライバルであり、友だった人。


 二人目の英雄は、地下王国の女王 フラン・ルーズヴェルト。彼女は又の名を<原初の賢者>と呼ばれているほど、今の時代にあるすべての魔術の基礎を作り上げた若き女王。


 三人目、旅団の団長 ソロモン・ボナパルト。二百年ほど前にこの世は闇を覆われるが、その元凶を打倒した人物。


 最後の四人目、奴隷の英雄 イザベラ・アントワネット。この人物に関してはすみません。私の脳に情報がないのです」


 「最後のやつ、君が分からないんだったら僕も分からんよ。てか当たり前だけど全員しらないからね。二人は分かるのか?」


 翔太はジルとフィースに聞くと、二人とも口を開けたまま固まっている。


 「翔太しらないの、どれも本に沢山名前が書かてある人ばっかりなのよ」


 「だ、だから知らないって」


 ジルは翔太の胸倉を掴みながら揺らしており、掴まれた彼は目が回り地面に倒れる。


 「フラン・ルーズヴェルト。魔術の勉強をしている人ならその名を知らない人はいない。その英雄たちは今もなお、生きているっていうんですか」


 興奮気味にフィースが聖職者の彼女に向かって質問を投げるが、彼女はただ笑いかけるだけだった。


 「行けば分かりますよ。さあ、情報の交換もしましたし、あなたたちの国へ帰還しましょう」


 彼女は強引に翔太の腕を掴み何やら魔術を唱えようとし、翔太は近いから彼女の肩を掴み離れようとする。ジルは「離れなさいよ」と言いながら翔太を掴んでいる逆の手を引っ張り、フィースは何が起きてるか分かんない様子。


 「さあ、行きますよ。<魔術 帰還>」


 すると彼女を中心に大きな魔法陣が浮かび上がり、辺りを眩しく照らす。三人は眩しすぎて目を閉じ、開けた後はロイス・エイナの入り口に立っていた。


 「よし、これからどうしましょう」


 「「「・・・はぁ」」」


 重い溜息三人は今、絶賛落下中であった。折角、強敵との戦いに勝ったのにも関わらず、いきなり床が崩れ落ちた。


 「「「ああああああああ」」」


 「あ」


 「あら」


 「おっと」


 高いところから落ちたら普通、落下の衝撃により高確率で死ぬ恐れがあるが、なぜか衝撃どころか痛みすらも無かった。なので三人共無事に着地する。


 「ちょっと、ここどういう場所なのよ」


 「明らかに普通の所ではないですね」


 床には広く描かれていた魔法陣があった。この魔法陣のおかげで落下による衝撃を無くしたのかもしれない。そして、周りには高い本棚がところせましと置いてあり、まるで書庫のよう。それだけではなく、この場所は少なくとも数百年経っているはずがこの場所だけ人が住んでるみたいに綺麗だった。


 「あらら、お客さんがここに来るのは初めてですね」


 どこからか女性の声が聞こえてくる。後ろから足音が聞こえてくるので振り向とそこには、聖職者の格好をしており、ふんわりと大人しそうな女性がいた。


 「よくあの白銀の鎧を倒しましたね」


 「白銀?何のことだ。僕らが戦ったのは凄く錆びた鎧だったぞ」


 「あら、きっと長い年月によって錆びたのね。あまりここから出ないので状況が分からなかったわ」


 三人はどこか余裕のある雰囲気に違和感を感じる。少なくとも、錆びた鎧が白銀に輝いている時代から生きていることは、先程の言った言葉で察しが付く。


 「あなたは一体何者なの?ここに住んでるっということは只者ではないわね」


 「私は作られた人間で、名前はありません。一応聖職者をしており、そしてそこにいる彼が特異な存在であることは知っています」


 そういうと彼女はジルから翔太へ目線を変え、微笑みながら彼にゆっくりと近づき跪く。


 「え、ちょっと」


 目の前でいきなり跪かれ翔太は呆気に取られてしまう。ジルとフィースから何やら冷たい視線を感じるが、彼は気にしないようにする。


 「私はあなたを、いや、翔太様をお待ちしていました。私を創造した人が彼を手助けしろと仰っていましたので」


 「わ、分かったから、そんなに固くしなくてもいいから柔らかい態度でも大丈夫だから」


 「では、今からあなたたちの仲間に入りますね」


 「「え」」


 ジルとフィースは彼女の急な"仲間になります"発言に戸惑う。どこの誰かも知らない人と一緒に戦う事は不安になるのは当たり前だ。


 「翔太、どうすんのよ。怪しさ100%だよ」


 「すみませんがわたくしは、あの方を仲間に入れる事は反対です。」


 二人とも仲間に入れる事は否定的だったが、翔太は悩んでいた。彼女は翔太が持っている力の正体や、なぜこの世界に転生された理由を知っているかもしれないのだ。


 「情報だ。今から何個か質問する。答えたら僕たちと一緒に旅をしましょう」


 「良いですよ」


 ここで彼が気になった情報を彼女に聞くことにする。嘘か本当か分からないが、兎に角情報が欲しかった。


 「一つ目はあなたを創造した人は何者だ」


 「うーんっと、とある方の兄と言いましょう。ですが、それをあなたが知るにはまだ早いです」


 「二つ目は僕が持っている力は何だ」


 「とある存在に対抗するためですね」


 「三つ目、僕は今から何をすればいい?」


 「・・・四人の古き英雄に会ってください」


 「だ、誰だよ。その英雄って」


 少々震えたながら再度問いかける。


 「一人目は、北にある雪国の初代国王 ハワード・リンカーン。彼は当時のヴェルナッドとかつてライバルであり、友だった人。


 二人目の英雄は、地下王国の女王 フラン・ルーズヴェルト。彼女は又の名を<原初の賢者>と呼ばれているほど、今の時代にあるすべての魔術の基礎を作り上げた若き女王。


 三人目、旅団の団長 ソロモン・ボナパルト。二百年ほど前にこの世は闇を覆われるが、その元凶を打倒した人物。


 最後の四人目、奴隷の英雄 イザベラ・アントワネット。この人物に関してはすみません。私の脳に情報がないのです」


 「最後のやつ、君が分からないんだったら僕も分からんよ。てか当たり前だけど全員しらないからね。二人は分かるのか?」


 翔太はジルとフィースに聞くと、二人とも口を開けたまま固まっている。


 「翔太しらないの、どれも本に沢山名前が書かてある人ばっかりなのよ」


 「だ、だから知らないって」


 ジルは翔太の胸倉を掴みながら揺らしており、掴まれた彼は目が回り地面に倒れる。


 「フラン・ルーズヴェルト。魔術の勉強をしている人ならその名を知らない人はいない。その英雄たちは今もなお、生きているっていうんですか」


 興奮気味にフィースが聖職者の彼女に向かって質問を投げるが、彼女はただ笑いかけるだけだった。


 「行けば分かりますよ。さあ、情報の交換もしましたし、あなたたちの国へ帰還しましょう」


 彼女は強引に翔太の腕を掴み何やら魔術を唱えようとし、翔太は近いから彼女の肩を掴み離れようとする。ジルは「離れなさいよ」と言いながら翔太を掴んでいる逆の手を引っ張り、フィースは何が起きてるか分かんない様子。


 「さあ、行きますよ。<魔術 帰還>」


 すると彼女を中心に大きな魔法陣が浮かび上がり、辺りを眩しく照らす。眩しすぎて目を閉じ、開けた後はロイス・エイナの入り口に立っていた。


 「よし、これからどうしましょう」


 「「「・・・はぁ」」」


 三人は深い溜息をついた。

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