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第16話 鬼火

 妖狐は再び空中を駆けながら鬼火を放ち三人はそれ避ける。この状況では弓で攻撃するジルと魔術で攻撃するフィースしか手段はなかった。


 「すまない、本当に」


 「これは仕方ないわよ、機会を伺いましょ」


 そういうジルも矢を撃つも次々と避ける。魔術だと魔力を無駄遣いしないためにも頻繁に使う事は出来ない。


 「フィース、さっきの光の魔法できないか?」


 「先程だと近かったからあの魔物に効いたのであって、さすがにこの距離だと」


 フィースが詠唱した<魔術 聖なる光の発光>を喰らった妖狐はそれを危惧してか中々降りてこない。


 「・・・っぐ」


 この時ジルは妖狐と目を合わせてしまった。一時的に動けなくなってしまった事で鬼火に当たる。それに触れた瞬間は爆発しなかったものの暫く全身に焼ける痛さが彼女を襲う。


 「あっつい・・・あっつい」


 「おい、しっかり」


 彼女は火傷の痛みによってもだえ苦しんでいる。翔太とフィースは共に焦りを感じ始めた。ジルが喰らった鬼火はあれ以降放っていない。魔力が切れたのだろうか仕方なく地面に降り立つ。


 「ようやく降りてきたか」


 「頑張って倒しましょう」


 妖狐はこちらに向けて走り出す。翔太は直剣を構えて迎え撃とうと近づいた時横に振るも避けられ、二人の間に入り自身の尻尾で二人を薙ぎ払う。翔太はギリギリ防御するがフィースは諸に喰らい遠くに吹っ飛ぶ。


 「フィース!」


 よそ見をしてしまい翔太は妖狐に左腕を噛まれてしまう。


 「この、クソ、離れろ」


 右手に持っていた剣を妖狐の腹に刺し翔太の腕から離れる。


 「翔太、離れてください<魔術 大火球>」


 翔太が目にしたものはフィースの杖の先にはバランスボールと同じような大きさの火球が見えた。フィースは杖を前に翳した後、大火球が素早くこちらに向かってくる。フィースが放った魔術は奇跡的に妖狐に直撃し、その後は爆風が起こって翔太はぶっ飛び妖狐は倒れている。


 「いてて」


 「すみません、大丈夫ですか」


 「僕はいい、ジルを心配してくれ」


 ジルの様子はというと、所々の軽い火傷で済んでおり命に別状は無いようだ。


 「立てるか?」


 倒れている彼女に翔太は手を差し伸べる。


 「ありがとう。ちょっと肩借りるわよ、あなたが思うより結構ダメージ受けたんだから」


 「フィース、魔石の回収頼めるか」


 「分かりました」


 妖狐の魔石を取り出そうと近づいた瞬間だった。その魔物は震えた手足でゆっくり立ち上がる。


 「まだ生きてたのか」


 翔太は驚く、あれ程の魔術を喰らってたのも関わらずまだ生きていることに。だが妖狐はそんな事を気にせずこの場所から空を駆けながら逃げ出した。


 「逃がさないわよ」


 ジルの顔はニヤリと笑い自身の腕を翔太の肩から離れ妖狐を狙いを定めゆっくり震えながらもと弓の弦を引く。


 「逃がさないんだから」


 彼女が撃った矢は真っ直ぐ妖狐に向かう。それに気づかなかった妖狐は頭に矢を受けてしまいそのまま地面に落下する。もう起き上がる様子はない。


 「さっきのお返しよ。・・・おっとっと」


 ジルはふらつくが翔太は再び彼女の腕を自身の肩に乗せて支える。この戦いで翔太のレベルは上がった。


 山根翔太 Lv.10


 <体力> 150

 <魔力> 56

 <力>  96

 <知力> 48

 <俊敏> 68


 武器 ブロードソード <スキル> 武器での防御力上昇(小)


 「ありがとうね翔太」


 「これぐらいお安い御用だよ」


 この戦いが終わったことに安心する三人だった。


 「魔石を回収しますね」


 「お前らの所も終わったようだな」


 大柄な男と魔物の群れとの戦いも終わったようだ。魔物に囲まれたところを助けてくれたことにもう一度礼を言う。


 「ありがとうございます。君が来てくれなかったら僕らリンチにされるところだったよ」


 「いや、礼を言うのはこっちだ。見ず知らずの村を助けてくれたこと感謝するぜ」


 翔太達は一緒に村に帰る。大柄な男は翔太達がこの村で一泊しロイス・エイナに向かうと知ったら謝礼金としてこの村の宿泊費をくれた。


 「あんたらの旅の成功を願ってるぜ」


 白い歯を見せながら親指を立てて言った後彼とは別れた。翔太達は宿に戻りベッドで横になったらすぐ三人共早くに寝た。


 翌日、昨日は狐の魔物とは深夜での戦いだったので三人は少し遅めに起きた。身支度をし宿に出る。


 「二人とも体調は大丈夫か」


 「問題ないです」


 「まだヒリヒリするけど大丈夫だよ」


 よし、行くかと歩き出したとき一人の老人と目が合った。その老人はまじまじと翔太を見ている。


 「ああ、こいつ。儂の畑から野菜盗んだ泥棒」


 「あ、やべ、逃げるぞ」


 翔太はジルとフィースの手を掴み早々に村から出る。後ろを見てみたら老人も追いかけてきた。


 「待たんかああ」


 「もう少しスピード落としてください」


 「ちょっと私怪我治ったばかりなのよ」


 ある程度村から離れた場所でもう一度振り返ってみると、いつの間にか老人から撒いたようだった。



短いですがキリが良いので。

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