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第13話 魔術

 突然フィースの発言に驚く翔太、とりあえずジルが依頼から帰って来るまでギルドの中にある椅子に座って待つことにした。


 「フィースって戦闘の立場的に魔術師よね」


 「はい、主に火・風・光の属性魔術を使うことが出来ます」


 自信満々に言うことに翔太は魔術の勉強を頑張ったんだなと察する。しかし、翔太は疑問があった。僕たちと初めて出会った時、魔術で魔物を倒さなかったのか疑問に残る。


 「初めて会った時に君、魔術でジャイアントマイマイ倒せばよかったのでは」


 「そういう事なのですが、採取依頼だったので杖はいらないというわたくしの甘い考えが原因です。そしてこれが魔術の触媒になる杖です」


 少し恥ずかしそうに答えるフィースだった。その後、翔太にこれが魔術を使うに必要な杖を見せてもらった。その杖の見た目は黒色で、細く、先端が二又でねじれている。


 「翔太様は、魔術を使ったことがありますか」


 「使ったことが無いな。魔術のスクロール高くて今は買えないし、変えたとしても理力が少ない。あと僕の事は呼び捨てでいいよ」


 そんなこんなで二人は楽しく会話する。意外と自分は喋れるんだなと安心しつつジルを待つ。


 「ふ~、疲れたぁ。あ、翔太とフィースじゃん何してるの」


 彼女がギルドに入ってきて報酬を受け取る前にこっちに来る。


 「何の依頼してきた?」


 「レッドスライムの討伐だよ。弱かったとはいえ15体は辛かったよ。で翔太とフィースは何でここに?」


 ジルに次の旅の場所の決定と、その旅にフィースを連れて行くことを伝える。


 「旅に連れて行く事には問題無いわよ。でも両親厳しいんでしょ」


 「そこは何とかしますので、御二人方は心配しなくても大丈夫ですよ」


 なぜか自信満々で言うことに違和感を感じるが本人が大丈夫と言ってるので心配は無いだろうと自分の心の中で説得する。


 「ねえねえ、まだ時間あるし、フィースの魔術見てみたいな」


 「これから廃墟になった国に一緒に行くんだ。上から目線ですまないけどフィースのステータスや強さを見てみたい。」


 そうするとフィースが目を輝かせまた自信満々に


 「分かりました」


 と言いステータスを見せる。



        Lv.7


 <体力> 75

 <魔力> 93

 <力>  28

 <知力> 72

 <俊敏> 41


 武器 魔術師の杖 <スキル>詠唱時間短縮(小)


 フィースはステータスの欄に書かれている名前を手で隠す。そんな事はどうでもいい翔太は知力が高いことに目が離せなかった。


 「よしフィース、依頼一緒に探そうか」


 「はい」


 翔太とフィースは一緒に適当な魔物討伐の依頼を探す。


 「これにしましょう」


 フィースが手に取った依頼は、トウテツという魔物を5体討伐する内容だった。その依頼を三人で受けることにして、トウテツを探しに王都の外へ移動する。


 「この辺りではメジャーな魔物らしいな」


 「トウテツは羊と大きさはさほど変わりません。ですが、凶暴な魔物なので気を付けてください」


 広い草原を見渡し魔物を探す三人。しばらくするとジルが5体の群れで動いている魔物を見つける。


 「ねえあれじゃない。灰色で角が大きいアレ」


 「ん、どれどれ」


 翔太も目を細めて動いている魔物を見てみる。ぼんやりではあるが、依頼書に描かれているトウテツの絵と今見ている魔物と比べたらほとんど特徴が一致している。翔太たちが見ている魔物こそトウテツだったのだ。


 「よし、気付かれないように行くぞ」


 三人はある程度近くに移動し近くの岩に身を隠す。


 「ここから魔術で数減らせるか」


 「大丈夫です」


 フィースはゆっくりと立ち上がり魔法を詠唱する。


 「魔法<火球>」


 すると、杖の先からサッカーボールほどの大きさの炎が出来上がる。その後は勢いよく杖を前に突き刺すと、出来上がった炎の塊が素早くトウテツに向けて発射し一匹のトウテツに当たって爆発する。炎の魔術に当たったトウテツは動かなくなった。


 「こ、これが魔術・・・なのか」


 翔太は初めて魔術をみて興奮する。さすがは異世界と感動する前に、残りの四匹がこちらに向かって走って来る。


 「二人とも、後方支援任せた」


 「了解」


 「ま、任せてください」


 翔太は剣を構え、ジルとフィースは後方攻撃をしやすいように距離をとる。後ろから連続して矢が飛び一匹のトウテツが、先ほどと同じ魔法も発射され残り二匹。翔太も剣で攻撃し残り一匹。すると、横からトウテツが翔太に伸し掛かってきた。


 「ちょっと、大丈夫?」


 ジルは慌てて翔太を心配するが、彼は問題無いと叫ぶ。トウテツは翔太を喰らおうとしているが、右腕で喉を押さえ顔を近づけないようにし、武器を持っていない左手で極意<毒の息吹>を放つ。毒の霧に包まれたトウテツは一気に弱まりその隙に息の根を止める。


 「自分は平気なんだな。そっかフグは自分の毒では死なないか」


 後で確認したが、<毒の息吹>という極意を使ったら魔力が8減ってた。


 「翔太も魔術使えたんですね」


 「魔術じゃなくて極意だよ」


 それでもすごいですというフィースに少し照れながらもトウテツの魔石を集めてアルカナに帰る。翔太は後方による攻撃が優秀過ぎて自分いらないんじゃないか説が頭に出てきたが、考えるだけ虚しくなるだけなので考えるのをやめた。


 「ねえねえ翔太、廃墟のロイス・エイナいつ行くの」


 「明日にするか、フィースも大丈夫か」


 「大丈夫です」


 報酬を受け取った後はフィースはいつも通り家に帰り、翔太とジルは宿に行き疲れた体を癒す。


 ~翌日~


 いつも通り翔太とジルとフィースの三人はそれぞれのお金で野営に必要な道具を買い出しに行く。野宿などの知識が乏しい翔太はジルに教えてもらい、一通り確認した後は道具袋に入れアルカナを出る。


 「翔太、場所分かるの?」


 「それはフィースから地図を貰ったから大丈夫。ありがとな」


 「いえいえ」


 アルカナからの距離は遠く一回野営して、近くの村で馬車に乗ってロイス・エイナに到着する予定だ。途中途中魔物と出会い魔石を回収しながら三人は歩き、昼頃にはちょうど近くにあった森で猪などの動物の肉と果実を回収し昼食にする。


 「すごいですねジルさん。食べれる果実の種類、動物の肉を捌くィースの発言に驚く翔太、とりあえずジルが依頼から帰って来るまでギルドの中にある椅子に座って待つことにした。


 「フィースって戦闘の立場的に魔術師よね」


 「はい、主に火・風・光の属性魔術を使うことが出来ます」


 自信満々に言うことに翔太は魔術の勉強を頑張ったんだなと察する。しかし、翔太は疑問があった。僕たちと初めて出会った時、魔術で魔物を倒さなかったのか疑問に残る。


 「初めて会った時に君、魔術でジャイアントマイマイ倒せばよかったのでは」


 「そういう事なのですが、採取依頼だったので杖はいらないというわたくしの甘い考えが原因です。そしてこれが魔術の触媒になる杖です」


 少し恥ずかしそうに答えるフィースだった。その後、翔太にこれが魔術を使うに必要な杖を見せてもらった。その杖の見た目は黒色で、細く、先端が二又でねじれている。


 「翔太様は、魔術を使ったことがありますか」


 「使ったことが無いな。魔術のスクロール高くて今は買えないし、変えたとしても理力が少ない。あと僕の事は呼び捨てでいいよ」


 そんなこんなで二人は楽しく会話する。意外と自分は喋れるんだなと安心しつつジルを待つ。


 「ふ~、疲れたぁ。あ、翔太とフィースじゃん何してるの」


 彼女がギルドに入ってきて報酬を受け取る前にこっちに来る。


 「何の依頼してきた?」


 「レッドスライムの討伐だよ。弱かったとはいえ15体は辛かったよ。で翔太とフィースは何でここに?」


 ジルに次の旅の場所の決定と、その旅にフィースを連れて行くことを伝える。


 「旅に連れて行く事には問題無いわよ。でも両親厳しいんでしょ」


 「そこは何とかしますので、御二人方は心配しなくても大丈夫ですよ」


 なぜか自信満々で言うことに違和感を感じるが本人が大丈夫と言ってるので心配は無いだろうと自分の心の中で説得する。


 「ねえねえ、まだ時間あるし、フィースの魔術見てみたいな」


 「これから廃墟になった国に一緒に行くんだ。上から目線ですまないけどフィースのステータスや強さを見てみたい。」


 そうするとフィースが目を輝かせまた自信満々に


 「分かりました」


 と言いステータスを見せる。



        Lv.7


 <体力> 75

 <魔力> 93

 <力>  28

 <知力> 72

 <俊敏> 41


 武器 魔術師の杖 <スキル>詠唱時間短縮(小)


 フィースはステータスの欄に書かれている名前を手で隠す。そんな事はどうでもいい翔太は知力が高いことに目が離せなかった。


 「よしフィース、依頼一緒に探そうか」


 「はい」


 翔太とフィースは一緒に適当な魔物討伐の依頼を探す。


 「これにしましょう」


 フィースが手に取った依頼は、トウテツという魔物を5体討伐する内容だった。その依頼を三人で受けることにして、トウテツを探しに王都の外へ移動する。


 「この辺りではメジャーな魔物らしいな」


 「トウテツは羊と大きさはさほど変わりません。ですが、凶暴な魔物なので気を付けてください」


 広い草原を見渡し魔物を探す三人。しばらくするとジルが5体の群れで動いている魔物を見つける。


 「ねえあれじゃない。灰色で角が大きいアレ」


 「ん、どれどれ」


 翔太も目を細めて動いている魔物を見てみる。ぼんやりではあるが、依頼書に描かれているトウテツの絵と今見ている魔物と比べたらほとんど特徴が一致している。翔太たちが見ている魔物こそトウテツだったのだ。


 「よし、気付かれないように行くぞ」


 三人はある程度近くに移動し近くの岩に身を隠す。


 「ここから魔術で数減らせるか」


 「大丈夫です」


 フィースはゆっくりと立ち上がり魔法を詠唱する。


 「魔法<火球>」


 すると、杖の先からサッカーボールほどの大きさの炎が出来上がる。その後は勢いよく杖を前に突き刺すと、出来上がった炎の塊が素早くトウテツに向けて発射し一匹のトウテツに当たって爆発する。炎の魔術に当たったトウテツは動かなくなった。


 「こ、これが魔術・・・なのか」


 翔太は初めて魔術をみて興奮する。さすがは異世界と感動する前に、残りの四匹がこちらに向かって走って来る。


 「二人とも、後方支援任せた」


 「了解」


 「ま、任せてください」


 翔太は剣を構え、ジルとフィースは後方攻撃をしやすいように距離をとる。後ろから連続して矢が飛び一匹のトウテツが、先ほどと同じ魔法も発射され残り二匹。翔太も剣で攻撃し残り一匹。すると、横からトウテツが翔太に伸し掛かってきた。


 「ちょっと、大丈夫?」


 ジルは慌てて翔太を心配するが、彼は問題無いと叫ぶ。トウテツは翔太を喰らおうとしているが、右腕で喉を押さえ顔を近づけないようにし、武器を持っていない左手で極意<毒の息吹>を放つ。毒の霧に包まれたトウテツは一気に弱まりその隙に息の根を止める。


 「自分は平気なんだな。そっかフグは自分の毒では死なないか」


 後で確認したが、<毒の息吹>という極意を使ったら魔力が8減ってた。


 「翔太も魔術使えたんですね」


 「魔術じゃなくて極意だよ」


 それでもすごいですというフィースに少し照れながらもトウテツの魔石を集めてアルカナに帰る。翔太は後方による攻撃が優秀過ぎて自分いらないんじゃないか説が頭に出てきたが、考えるだけ虚しくなるだけなので考えるのをやめた。


 「ねえねえ翔太、廃墟のロイス・エイナいつ行くの」


 「明日にするか、フィースも大丈夫か」


 「大丈夫です」


 報酬を受け取った後はフィースはいつも通り家に帰り、翔太とジルは宿に行き疲れた体を癒す。


 ~翌日~


 いつも通り翔太とジルとフィースの三人はそれぞれのお金で野営に必要な道具を買い出しに行く。野宿などの知識が乏しい翔太はジルに教えてもらい、一通り確認した後は道具袋に入れアルカナを出る。


 「翔太、場所分かるの?」


 「それはフィースから地図を貰ったから大丈夫。ありがとな」


 「いえいえ」


 アルカナからの距離は遠く一回野営して、近くの村を通ってロイス・エイナに到着する予定だ。途中途中魔物と出会い魔石を回収しながら三人は歩き、昼頃にはちょうど近くにあった森で猪などの動物の肉と果実を回収し昼食にする。


 「すごいですねジルさん。食べれる果実の種類、動物の肉を捌く技術すごいですね」


 「へっへ~ん、里育ち舐めないでよね」


 憧れの目を彼女に向けるフィースと、腰に手を置き少し天狗になっているジル。果物をたくさん回収し二人の元へ帰って来る翔太は、その光景を遠目から見て笑顔になる。


 「(フィースって男性だっけ女性だっけ)」


 そんなしょうもない事を考えてたら、向こうから自分の名前を呼ばれたので返事をして二人の元へ駆ける。

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