第1話
「クビだ」
わかってた。
人は誰でも産まれた時は『レベル1』だ。
青年期には別に身体は鍛えていなくても『レベル10』にはなっているのが普通だ。
『レベル3』
どれだけ怠惰な生活を送ってきたのか?。
そんな怠惰な男には弁解の余地はない。
「努力した結果、芽が出なかった。」というのであれば、同情の余地もある。
しかし産まれた時にレベル1だとしたら、現在『レベル3』は農民だとしても低すぎる。
農民はレベルはあまり伸びない代わりにスキルの伸びは大きい。
レベルの伸びだけが努力の証ではないが、それでも農民は青年期に『レベル10』には達する。
何故俺がレベルが低いのか?。
それは俺が異世界から転移してきて間もないからだ。
そして俺の成長の型は『晩成型』。
なかなかレベルは上がらない。
「たとえ今まで自堕落な生活を送ってきたとして、これからは頑張ってレベルを上げるだろう」そう信じて俺をパーティに入れてくれた冒険者達も少しはいた。
しかし『晩成型』の俺は全くレベルアップしない。
俺はパーティの足を引っ張りまくった。
結果、俺を雇ったパーティのモンスターの撃退数は極端に低かった。
「クビだ。」
今回も解雇宣告が行われた。
「参ったな・・・。
これからどうやって暮らして行こうか。」俺は途方に暮れた。
「とりあえず・・・。」
「日本に戻るか!」
言い忘れたが、俺は日本と異世界を行き来出来る。




