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黎明高校旅行部!  作者: 伊和目翔
3/4

travel3 部活動見学(2)

先日久しぶりに用があって富山駅へ行って来ました。(もちろんマスクはしています。)

1ヶ月ぶりくらいに行ったのですが、駅の中が結構変わっていて驚きました。


コンビニが2つあるんですよ。


びっくりしました。

そんなにいるか?って。

まぁ、少なくて困ることがあっても多くて困ることは少ないですからね。そんな話です。

入学式の翌日の朝、僕はスマホのメールの着信音に起こされた。

「なんだろ?」

スマホの画面を見ると陽菜からメールが沢山来ていた。

「今日の部活動見学一緒に行こーね」

どうせここで断ったとしても、強引に連れて行かれる未来が見えている。

「わかったよ」

そう打ち込んだ。数秒後に

「ありがと」と来た。

女子高生とはどうしてこんなにもはやく返事ができるのだろう?不思議でならない。


入学式の次の日ということもあり、自己紹介やオリエンテーションで1日が終わった。


放課後になった。部活動見学が始まる。うちの高校はカタカナのロの字のような形をしており、ロの中に中庭があるのだが、その中庭が騒がしい。

「旅行同好会に入りませんかー?」

「旅行に行きましよー!」

「2人とも少しうるさいです」

最後の人が言ったように、騒がしいというのは撤回しよう。とてもうるさい。

「なにあれ?」

「旅行同好会だって」

「面白そう!行こうよ、行こうよ!」

袖を引っ張って連れて行かれる。どうやら僕には拒否権がないらしい。


「あのー、すいませーん、すいませーーん!」

「どうしたそこの可愛いお嬢ちゃん」

「そんなに年離れてないですよね?」

「まぁ、細かいことは気にするな」

「そんな細かいことでもないような・・・・・・あの、あなたは?」

「よくぞ聞いてくれた。私は旅行同好会会長の電車をこよなく愛する石が動くと書いて石動だ」

「旅行同好会って何をするところなんですか?」

「名前の通り旅行をする同好会だ!」

そのままだな、おい。

「高校生だけでってことですか?」

「いかにも、けど何故か新入生が寄って来なくてだな」

そりゃ、中庭で大声を出してたら、怖くて誰も寄ってこないだろう。

「しかし、その男はお嬢ちゃんの彼氏かい?」

この人は、陽菜が僕の袖をずっと握っていたから勘違いしたのだろう。ここは僕が否定しておく必要がある、

「いえ、違い

「違いますっ!」

隣で陽菜が顔を真っ赤にして叫んでいた。そんなに僕が彼氏と勘違いされるのが嫌なのか?何気にショックだよ。

「そうなんだ、なーんだつまんない」

つまんないってなんだよ。2人して失礼だな。

話は少し変わるが、僕は旅行が好きだ。その土地土地に行って、ご飯を食べたり、歩いてみたり、いろんなことができる。電車に乗ってのんびり行くのも楽しいし、飛行機に乗って行くのも楽しい。僕は無類の旅行好きだ。

てか、これ話変わってなくない?旅行同好会でしょ、2人が脱線していっただけだし・・・・・・

「いやぁ、君たちがこの同好会に入ってくれればこの同好会は5人になって部活として認められて、部費がもらえるのだよ。そしたら、行き先がもっと広まるのだよ。電車にもっと乗れる!!!」

ぶっちゃけてもいいのか?こんなこと。入るかも分からない新入生に。てか、最後に私欲が入っていたような?

「入りたいです!私旅行したいです!」

さっきまで顔を真っ赤にしていたのが嘘のように明るい顔になっている。そんなに旅行好きだったっけ?

「奏も一緒に入ろうよ!旅行に行けるんだよ!楽しそうじゃない?」

「そうだぞ、彼氏くんも一緒に入ろうよ」

『だから、彼氏じゃないですって』

「まぁ、2人してそんなにかっかなさんな」

「わかりました。入ります。他にすることもないですし・・・・・・」

「やった!」

「おーやるな少年!見直したぞ」

「最初僕はどんな印象だったんですか?」

「根暗で真面目そうでつまらんやつ」

「7割ディスってますよね」

「いいじゃないか、どうぞよろしく」

『よろしくお願いします!』

会長と一緒にいた2人はどこに行ったんだろう?

2人も会長みたいにクセが強いのかな?

次回はいよいよ部活動が始まります。どうぞお楽しみください。

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