表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/12

十一話 胡桃太郎は赤穂の地に征く

実際の距離や満充電から移動出来る距離を計算しながら書きました。

凄く現実に忠実な描写です。

岡山県公式の調査隊(胡桃達一行)は、東側に向かって進む。

目的地は、瀬戸内海。

大森林(ジャングル)が海まで続いているのかを、先ずは調べる。


国道2号線からブルーラインに入り、道の駅の【一本松展望園】で休憩を取る四人。

途中 交番で充電させて貰ったが、ここでも充電させて貰う。

道の駅にも連絡が来ていて、調査隊の電動バイクの充電や休憩の手助けをする手筈になっている。


「うわぁー!良い景色ですね。凄い!」

展望台からの景色を見て、瀬戸内海独特の景色に感動する胡桃(くるみ)


「良い景色でしょう?私も好きなんだ」

と、横に居た鳥飼が言う。


「売られているお野菜や果物も美味しそうですよね」

と、胡桃(くるみ)


「もちろんよ!」

そう答える鳥飼。


「そんじゃ行くか」

猿飼が二人に声を掛ける。


「じゃあ……行きますか?」

と、鳥飼に言う胡桃(くるみ)


「はい」

と、鳥飼。


「移動中 会話が出来んから、次 ブルーラインを抜けたら休憩するから」

そう三人に告げる猿飼。


「「「はい」」」

と、三人。


ウィィーーーーン


四人列んでブルーラインを虫明方面に走る。



「(凄くきれいな景色だなぁ……)」

ブルーラインを走って観える景色に、見惚れる胡桃(くるみ)

山々の間を抜け、右手に瀬戸内海が見える。


大きな橋を渡り、また山中を抜けると、丁字路の突き当りまで来た。


左折をすると、コンビニが無い。


ウィィーーーーン


少し一行が電動バイクを走らせていると

[兵庫県]

[赤穂市]

の境界を示す標識が見えてきた。


後ろに合図をして電動バイクを停める猿飼。


「もうここから兵庫やねぇか!出張費貰わなおえんなあ!」

猿飼が不満を漏らす。


「俺達が文句言いたい……」

と、ボソッと言う犬飼。


「本当……」

そう同意する鳥飼。


「兵庫県に入るんですか!?ドキドキです!」

と、一人だけテンションの違う胡桃(くるみ)


「まあええわ、コンビニがねぇから、兵庫県警の駐在所で充電しながら休憩じゃな。まあ行くか」

と、猿飼。


「(岡山って思ってた以上に兵庫県に近いんだなぁ……)」

そんな感想を心に抱く胡桃(くるみ)



ウィィーーーーン



「(赤穂市って、あの忠臣蔵の赤穂浪士の赤穂だよね?なんか感動する!)」

と、一人だけ赤穂市に来た事に興奮する胡桃(くるみ)




兵庫県警の駐在所が見えてきた。

警察官に声を掛けると、兵庫県警察本部に連絡が付かない現在は、暫定的に岡山県警の指揮下にあるとの事だった。


充電をさせて貰いながら、休憩を取る四人。


「ブルーラインって、すっっっっっごくっ!きれいな景色の道でしたね!」

ブルーラインの景色を満喫して、大興奮の胡桃(くるみ)


「でしょっ!?私も大好きな道なの!」

と、胡桃(くるみ)に激しく同意する鳥飼。


「こんな景色 田舎ならどこにでもあろうが」

そう素っ気無い猿飼。


「岡山の景色はこんなもんよ」

と、犬飼。


「いやいやいやいや、凄くきれいな景色でしたよ!感動しましたもん!」

東京から来たばかりの胡桃(くるみ)は、猿飼と犬飼の言葉を全否定する。


「まあ…ええわ」

と、完全スルーの猿飼。


「私はわかるよ。うん」

そう言う鳥飼。


「兵庫県も近いんですね。赤穂市って、あの忠臣蔵の赤穂浪士のですよね?」

と、大興奮の胡桃(くるみ)


「知らんけど」

と、素っ気無い猿飼。


「そうそう!近いんよ!」

と、胡桃(くるみ)の言葉を肯定する鳥飼。


「そうだね。この辺 赤穂浪士は郷土の誇りみてぇじゃな」

と、何故か誇らしげな犬飼。


「(犬飼さん 岡山県人なのに、どうして誇らしげなんだろう?)」

そう言葉に出さずに心の中で思う胡桃(くるみ)


「飯をどうするかじゃな……兵庫県警と同じで、兵庫県庁の施設や赤穂市の役所も協力してくれる筈なんじゃけど……」

と、呟く猿飼。


すると、それを聞いていた駐在所の警察官が説明をしてくれた。


「そうですよ。そこは兵庫県警と同じなので安心して下さい。食事は手配してくれる筈です」

と、駐在所の警察官。


「じゃあ、充電が終わったら赤穂市役所が、次の目的地じゃな」

と、猿飼。


「それで、実際 ジャングルってどんな感じなんですか?」

そう警察官に質問する犬飼。


「それが……凄まじい状況ですよ。言葉より見た方が良いです」

と、警察官。


そんな会話をしていて電動バイクのバッテリーが満充電になった。


「全部 満充電になったね」

そう告げる鳥飼。


「じゃあ……行こうや」

と、猿飼。


「赤穂市役所にじゃな」

と、犬飼。


「出発じゃ!」

そう言って電動バイクを走らせる猿飼。


ウィィーーーーン






遠くに大森林(ジャングル)が見えてきた。


「マジか!?」

犬飼が驚きの声を上げる。


思わず自然と電動バイクを停める一行。


「ほんまにそんなんだったんかぁ……」

呆れた感じで猿飼が言う。


「えっ?えっ?なに?えっ?」

混乱している鳥飼。


「凄まじくジャングルですね……」

胡桃(くるみ)も見ていても自分の目が信じられないでいる。


まだ遠くに霞む感じで見えているのに、それでも木々の巨大さや果てしなく続いているのが解る。


「赤穂市役所で飯食ったら、ある程度 ジャングル近くにまで行って、近こうなったら、海に向かって行こうや……」

猿飼が言う。


「じゃあもう少し近くなったら写真を撮りましょう」

と、鳥飼。


ウィィーーーーン


「赤穂市役所 こっちじゃな」

と、赤穂市役所の駐車場に向かう猿飼。


赤穂市役所に着くと、受付に向かう猿飼。


「岡山県庁の異変の調査隊の猿飼やけど、ここで飯や休憩取れるんよな?」

そう受付の職員に告げる猿飼。


「あ、はい。少々 お待ちになって下さい」

と、受付の職員。


一人の職員が小走りに知らせに行く。


「お待たせしました。担当の田中です」


と、一人の男性が現れた。


「あ、岡山県庁の猿飼です。宜しくお願いします」

と、猿飼。


「こちらにどうぞ。食事を準備します」

そう言われて小会議室に案内された四人。



少し経つと、職員が弁当を持って現れた。


「「「「いただきます」」」」


それを食べる四人。


「休憩が済んだら出よう。さっさとトイレとか済ませといてくれ」

猿飼が三人に告げる。





小一時間過ぎて、猿飼が休憩の終了を告げる。


「宿の件もあるし、休憩終えたから移動じゃな」

夜の時間を心配して言う猿飼。


「だな」

と、犬飼。


「どうせなら楽しい観光で来たかった……」

と、悲しげに呟く胡桃(くるみ)



ウィィーーーーン





少し移動すると、ハッキリと大森林(ジャングル)が見える様になった。


「鳥飼さん 写真撮っといて」

猿飼が言う。


「は、はい!」


パシャ

パシャ

パシャ

パシャ

パシャ


と、鳥飼が記録用の写真を撮る。


「こっからは海に向かって行こうや」

真剣な顔で言う猿飼。


少し離れた所から見えているだけでも、山側の鳥取県方面は、果てしなく大森林(ジャングル)が続いているのが解る。

海側に向かって進むと、大森林(ジャングル)側が先に海に変わった。


「海の端までジャングルか……」

と、猿飼。


パシャ

パシャ

パシャ


「なんで???」

写真を撮りながら呟く鳥飼。


「ひでぇなぁ……」

と、犬飼。


大森林(ジャングル)からは、何か(けもの)の鳴き声が、あちこちから聴こえている。

その気配に少し怯えながら、四人は調査を続けた。

勢いで書いて、途中で充電の描写の必要性に気が付いたり、ブルーラインを走り切ったら、近くのコンビニで休憩させようとコンビニの有無を確認せずに書いたら、赤穂に入るまで、近くにコンビニが一軒も無い事に気が付いたりして、かなり途中で大幅な手直しを加えた話です。

コンビニが無い事に気が付いた時は、かなり泣きそうになりました。

「えーーーっ!?あの辺り 無かったっけ!?」

って、大袈裟では無くて、素で涙目です。

だって、一本松の道の駅からの走行では、充電無しでギリギリですし、バイクでだと疲れる道程ですから。

日生にもっとコンビニを!(泣)


挿絵(By みてみん)

鳥飼さんのイメージイラスト



挿絵(By みてみん)

犬飼さんのイメージイラスト



挿絵(By みてみん)

猿飼さんのイメージイラスト

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ