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むかしの話をします。#愛の鞭ゼロ作戦  作者: 登月才媛
知るまでの経緯
2/5

#2

私が、その「扇動者」から納得する答えを得られずに泣いて帰る日が続きました。

私がいじめについて訴えると、

「あなたの思い込み」

「気のせい」

「あなたが何か悪いことをしたのでしょう」と言いました。

我慢しても、いじめは続きます。


具体的には、廊下ですれ違いざまにぶつかられたり、足を踏まれたり、

持ち物が私の足に落ちたり、持ち物を振り回して当ててきます。

我慢しても、続きます。

すれ違いざまの様子がおかしいです。二回だけ、避けきりました。

二回目は、避けた先でぶつかってきました。

注意しても、聞きません。


廊下ですれ違いざまに「ばか」や「あほ」などと言われます。

舌打ちもします。

本人に訴えても、聞きません。

先生に取り次いでもらい、公衆の面前で問いただしても、

「忘れました」と言います。

たった十数分前の出来事です。


いじめについてのイラストは、ハッシュタグ「#それでも私が悪いというのか」にて公開しています。


それでも、母は私を庇っているように装いました。

家では「もうこんなことをされないように注意しなさい」と言いました。

母という存在は父の次に絶対でした。

ここで、「はい」と言わなければ、腕や頭を叩かれます。


叩かれるのは嫌いでした。

生来涙もろく、泣き虫でした。

恐いもの知らずではありましたが。


叩かれたら泣きました。

母の暴力の理不尽さに泣きわめきました。


それは頻度が増してゆき、近所迷惑も甚だしかったでしょう。

「近所迷惑でしょう」

「静かにしなさい」と

母から言われ、また叩かれました。


ある日泣いた日に、

「隣の方からあなたの泣き声が近所迷惑だと言われてしまいました」

「あなたの妹の泣き声だと勘違いされていました」

「これからは叩かれても静かにしなさい」と言われました。


そんな母も、父が家にいる間だけは殴りませんでした。

私の中で、父への執着が芽生え始めました。


私は、子供は親から殴られるなどすると、脳細胞が委縮することを知っていました。


だから、母にもそのことを伝えました。

効果があったのは三日だけ。


四日後には殴られました。


それは、いじめがなくなっても変わりませんでした。

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