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異人  作者: 伊波光紀
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夏の暑さってのはどうも手厳しい。

照りつける太陽、照り返しのアスファルト、照り焼きになりそうな紫外線、どれもこれも照りまくってて半端ない照り具合を醸している。


「いや照り焼きになりそうな紫外線ってなんだよ」


「なんでお前は人の心を読んでんだよ」


「そりゃ創作物だからよ」


「世界観崩壊するからやめてくんない?」



と、こんなくだらないやり取りをしているのが友人の上野龍一郎。

そして俺の名前は高宮 律。

そしてこのやり取りの後、俺たちは道の駅からバイクを走らせた。

愛用のバイクで日帰り弾丸ツアー的な事をしていたのだが、いやしかし暑い。本当に暑い。バイク乗りならわかると思うがバイクは夏と冬に弱い。

夏はエンジンと長ズボン、紫外線に照り返しの影響で物凄い事になるし冬は風が槍のようにピンポイントを突き刺してくる。手袋の薄い部分とかネックウォーマーが覆いきれないアゴ部分とかズボンの裾から侵入してきたりする。

話はずれたが俺たちは行き当たりばったりの旅を始めたわけだ。

今は夏なので昼頃に出発したのだがいや本当に暑い。もう四時を回ってるのに暑い。太陽さんは全く手を抜いてくれない。


と思ったら涼しくなった。山道を走りはじめたからか?なんにせよ涼しい事は素晴らしい。山に感謝。これまでの全てに感謝感謝。



あれ?


俺は思わずバイクを停めた。

なんか急に景色変わったな。なんか山道ってかアスファルトじゃ無くなった。獣道ってやつか?取り敢えず整備されてない道だ。この辺が幾ら田舎とはいえ急に獣道になったり気候が変わるのはあり得ない。

異変に気付き止まった俺と同じく後ろを走ってた龍一郎も何か異変を感じて止まった。


「なあ律ちゃん、なんかおかしくね?」


「おかしいな。」


「なんでこの道になった?」


「さあ。」


「トンネル抜ける前に道の横側に海が見えたよな?」


「ああ。てかトンネルは?」



「無いな…。」


龍一郎の言葉に対して俺は背筋が凍った。


「嘘だろオイ待てよこえーよなにこれ?

待って俺本当にこうゆーの苦手なんだけど何なの?何がしたいの?」


「俺に言うなよ俺もこえーよ!」



謎の場所にたどり着いてしまった…。

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