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【箱】詩

剥離

作者: FRIDAY

 

 薄く剥がれ落ちた欠片を

 そっと拾い上げて見つめてみる


 薄く 薄く 脆い


 煌きの隙間に垣間見えるのは

 楽しかったあの頃の一瞬


 薄く 薄く 儚い


 見る間に見る間に次々と

 ぼろぼろとただ降り積もる


 薄く 薄く 淡い


 見上げてみれば果てしなく

 落ちた欠片の残した空白

 見渡してみれば累々と

 降り積もった思い出の砂漠


 灯りなく 輝きなく 仄かに


 最後にそっと降り落ちたのは

 乾いた瞳から零れ落ちた

 一番大切な心の欠片


 遠く二度と振り向かない君に

 そっと 小さく お別れを

 

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