表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
CLOUDFALL -Multiple Machine Warfare-  作者: 三鷹台
【第2章】-REAPER- 強襲部隊
PR
44/45

-REAPER- 強襲部隊 4

ヴィンセントの窮地に割って入った継士。真紅の戦争機械に剣を振り下ろそうとしたその時、同機から自分を呼ぶ声が聞こえた……。

中世/オルレアン郊外/ヴィンセント


「継士くん!」


対峙する戦争機械から声が発せられた時、継士の呼吸を含めた全ての動作が止まった。


 ただ、剣を振り下ろす動作を一番に止めたのは、その声の主が一瞬で誰だかわかり、そして諸々の感情が沸き起こる前に、彼自身の本能がそうさせたからに他ならない。


 やがて、真紅の戦争機械の頭部が静かに持ち上がり、内部の操縦室を露わにした。


 昊だ。


 鹿野絵昊が頭部に座っていた。


「あら……運が良かったじゃない。もう出会えるなんて」隣で腕組みをしながらほむらが呟く。


「昊!」


継士はホロググラム・ディスプレイを操作し、セラフの胸部を開こうとする。しかし、「継士、待ちなさい!」と、ほむらが鋭い声で彼を制止すると、目の前に漂っていたホログラム・ディスプレイを継士の手の届かない所へと追いやった。


「ほむら! 何をする!」


「……あんたの出会ったタイミングは、最悪に近いのよ」


次の瞬間、ほむらの背後、メイン・ディスプレイに映る真紅のATSの右腕が、飛んできた矢によって吹っ飛ばされた。


 背部カメラには満身創痍になりながらも片膝をつき、折れ曲がった右腕を伸ばし、小型の弩から矢を放ったATSが映し出されていた。


 立ち上がり、此方へと歩み寄ろうとしていた昊の身体が前のめりに倒れかけたが、彼女は何が起きたのかを察したのだろう、素早く頭部の中へと戻ると、よろめくATSを数歩後退するのみに止め——左手に握る弩を、セラフに向けた。


「昊!」


継士が絶叫するが、彼女は躊躇いなく引き金を引いたようだ——幸いにも狙いは彼ではなかった。


 背後で鈍い音がし、振り返ると、先程まで昊と対峙し、この状況に乗じて弩を引いた鶏冠頭のATSの脚部を矢が貫通していた。


 再び正面を向くと、彼女の機体は継士を置き去りにし、既に遠くへと移動していた。


「昊、待って!」


セラフの出力を最大にし、昊の機体の後を追う。だが、踏み出せたのは数歩のみだった。


 継士はようやくほむらの言葉の意味を理解すると、セラフを停止させた。昊の機体に次々と他のATSが合流し始め、そして背後には、彼らと争っていた——つまり継士が味方した勢力のATSが集まり始める。


「な……」


呆然とする継士を尻目に、昊のATSは地平線の彼方へと消えていく。


「さて、これからどうしましょうか」継士の隣で、ほむらが腕を組みながら呟いた。「鹿野絵昊は、あんたが味方した勢力の敵のようだけど?」

さっきまで高尾山に登っていたのですが、駅のすぐ近くに豪華な温泉ができていてびっくりしました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ