あー、まぁ、なるようになれ
・・・携帯がぶっ壊れたり、データを消したりでふて腐れとリアルでしばらく来なかったのですが、感想が来てたので再開していきます。
・・・できた所から投稿していくので不定期ですが、よろしければよろしくお願いします。
ーーあ~~、どうも、『はい、ち~ず』と言われたなら迷わずに写真に笑顔+ピースをする自信のあるモブキャラA(仮)です。
気が付いたら異世界にナウ。な現状で現状把握中の自分ですが……
攻撃 0
魔法攻撃 0
異世界で攻撃力が0とはどういうことでしょう?
つまりは異世界に行った人達のよくある無双とか英雄とは無理。どころか、冒険者の生活すら無理か?モンスターを倒すのができなければ討伐できないし。
「これ異世界転移で意味あるのか、神様、仏様よ」
さらに能力を見てみた。(ステータス項目を強く意識したら詳しく出てきた)
能力 原初の言語
全ての言語を用いることができる
うん、微妙?というより、異世界に来たら自動装備の翻訳機能じゃないの?と思った。
世界の平均ステータスがどれくらいか分からないし、スキルがどんなものかも分からないが一先ず二つだけ分かった。
①攻撃できない。
②言葉には苦労しない。
うん、どう前向きに考えられる?
・攻撃できない→危険から逃げよう→ひきこもろう。
お金ないから無理だな。
・言葉に苦労しない→誰とでも話せる→友達百人できるかな?
相手の文化も分からないのにか?もし、首を縦に振るのがノーの文化だったらどうするんだよ、オレ。
「ーーあれだ。無駄な考えだ。こんな森の中にいても状況は変わらないし、移動しよう」
どちらかといえばネガティブ思考の自分がこんな理解不能な所にいても混乱とマイナス思考の悪循環に陥るだけだと思い、眼鏡のブリッジ部を押し上げながら辺りを見渡す。
今の自分の場所。やけに澄んだ湖のほとり。見渡す限りの木々、つまり森のど真ん中。川は見えず、人が通りそうな道も見えそうにない。
つ・ま・り、
「ここどこですかぁ?」
やはり、マイナス思考から抜け出せそうになかった。
思わずため息が漏れてしまう。
ーークスクスクス
「ん?」
どこからか笑い声が聞こえた気がした。
しかし、辺りを見渡しても人影が見えない。
「……空耳、か?」
ーーソラミミ、カ?
ーーソラミミ~~
ーーミラミソ~~
首を傾げているとまたもや聞こえてくる。それも今度は複数である。
「……誰かいる?ってかミラミソってなんだ?」
声が聞こえた方角に目を向ける。
しかし、そこにはやはり人影などなく、静かに水面が揺れる湖があるだけだった。
「誰かいないのか!?俺の言葉聞こえてるんだろ!?」
ーーミミソラ?
ーーキコエテル?
ーーナイナイナイ
ーーヒトダヨ?
ーーダヨダヨ~~♪
「いや、聞こえてるぞ!ミミソラだとかヒトダヨっての!」
どことなく幼い印象を感じさせる声だと思い、同じように相手の言葉を繰り返してみた。
ーーキコエテル?
ーーキコエテルカナ?
ーーキコエテルカモ?
ーーキコエテル!
ーースゴイスゴイ!!
ーーヒサヒサビサビサ!!
するとどうだろう。周囲の木々がざわざわと騒ぎ出すと湖に徐々に波紋が起き始めて、
ーービサビサ!!
声と共に突風が吹いた。
「おぉっ!?」
しかも、その突風は止まらない。まるで自分の周りをぐるぐると回るように吹き続けるため、目を上手く開けられない。
ーーヒトヒト、ダレダレ?
ーーオマエ、ダレ?
ーーナナナナ、ナノレ?
風の吹き荒れる中でもその声はしっかり聞こえてくる。
しかし、声を出すのもきつい風の中でそんな名乗れ、とか言われてもきっついわ!
「~~~~名乗れってんならそっちから名乗りやがれ!!」
知りたいならそっちが先に名乗りやがれっとどこぞの不良さんがやりそうなやりとりを思わず叫ぶ。すると、自分の周りを渦巻いていた風が徐々に収まってきた。
ーーナノリ?
ーー・・・ナンダロウ?
ーーアレアレ、アレアレ
声はどうすればいいのだろう?とでも言いたげの困惑しているような声を出していたが、最後の声が話しかけると、なにやら納得したような空気がした。
ーーオレ、ヒヨウセイ
ーーウチ、ミズヨウセイ
ーーカゼ~~ゼッカ?
・・・・・・『ヨウセイ』?なんか嫌な予感がしてきたな。