第1話 こんにちは異世界
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嬉しい!!
キリが悪くてなんだかとても短くなってしまいました。反省しています。
次はもう少し長く……
小鳥のさえずりのような音と、木が揺れて擦りあう音が聞こえる。涼しさを纏った一陣の風が吹き抜けて、僕の意識は覚醒した。
「ん、んー、ここは、アヴァスだよね?」
疑問形にしても、答える者はいない。
当然だ。僕が居るのはだだっ広い草原なのだから。幸い道らしきものは見えるから、あれを伝っていけば街には着くだろう。
「あ、手紙読まなきゃ」
とりあえず体を起こして、アイテムボックスを発動してGIを取り出し、【次元間転送】を発動することでGIに電源を入れる。すると『倉庫』と画面に表示されたのでそれをタッチ。リストから欲しいものを探す。
「えーと、手紙手紙……。うわ、やっぱりこの倉庫とんでもないな」
僕の予想通り、創造神様の倉庫は混沌を極めていた。
武器、防具、装飾品、道具、魔道具……と、様々な物がずらりと並んでいる。しかもどれもアホみたいにたくさん入っている。いやもうね、何も言えないや。宣言通り魔物とかも入ってるみたいだし。なんでか分からないけどカードゲームに使うカードみたいな感じにはなっているけど、名前的に魔物っぽい。
しかも無茶苦茶なのが、召喚候補にスキルがある。スキルが召喚出来るのだ。もうわけ分からん。
つまりあれか? 僕は何もせずとも武器スキルとかも得られるってこと? チート過ぎて笑えない……。
「手紙ってこれか。なになに……」
やっと手紙が見つかったので、気持ちを入れ直して読む。そこには箇条書きで、天界で伝えられなかった事がこれでもかと言うほど記されていた。
曰く、
・特に使命とかはないから好きに生きたらいい
・お金は倉庫に入れてあるから、好きなだけ持っていっていい
・≪ステータス≫と唱えると自分の能力が分かる
・全属性は珍しいから使う属性を固定した方がいいかもしれない
・魔眼スキルはおすすめ
・こたつは最新式を鋭意製作中
・詳しいことは倉庫にある『創造神の常識本』を参照
……と言った内容etc。
手紙長いよ!
全部読んだけど、まとめられないよ!
使命がないのは楽でいいかな。気の向くまま旅すれば良いわけだし。
お金は……なんとなく想像つくから後にしよう。
ステータスは後で唱えてみよう。どれくらいやれるか分からないしな。
属性固定はどうしようかな、考えてみようかな? でもせっかくだから全部使っちゃいそうだな。
そして魔眼もスキルで取れちゃうんですね、はいはい。まぁかっこいいので取りますけど。
てかこたつ最新式って何!?
最高神の間にあったやつでよくない!?
まぁ作ってもらえるんだから文句は言わないけどさぁ。
常識本は後で読もうかな、宿屋に着いた後にでも。必要なことだし。
「とりあえず、街道に出ようかな」
うん、まずは街道に出よう。で、しばらく往来を待ってみて、人が来たらついて行こう。来なかったらまぁ道沿いに行けばいつかは街に着くでしょ。
「街道は見えてるし、魔法とかいろいろ試しながら行こうかな。道に着いたらスキルも召喚しちゃおう」
よし、れっつごー!
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