表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界にクラス転移した結果、俺だけ魔王判定で即死刑!?助けてくれた魔王四天王が最強すぎた!  作者: 小鳥遊夜乃


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/12

第1話 異世界にクラス転移した結果、俺だけ魔王判定で即死刑!?

「――以上の理由により、被告人を死刑とする」


淡々と告げられたその言葉を聞いて、

俺――天間央輔は、頭が真っ白になった。


理由は、たった一つ。


鑑定結果が、

**「魔王」**だったからだ。



数分前まで、俺たちは同じ教室にいた。


昼休み。

次の授業だるいな、なんて話をしながら、

いつも通りの、どうでもいい日常を過ごしていたはずだった。


それが突然、

強い光に包まれて――


気づけば、

豪華すぎる玉座の間に立っていた。


「勇者召喚だ!」


誰かがはしゃぎ、

誰かが現実感のない笑い声を上げる。


俺も正直、

少しだけ浮かれていた。


異世界。

転移。

テンプレみたいな展開。


一人ずつ、水晶に手を触れ、鑑定が始まる。


「称号・戦士!」

「魔法適性・高!」

「勇者候補!」


クラスメイトたちは歓声を上げ、

空気は一気に明るくなった。


――俺の番になるまでは。


水晶に触れた瞬間、

それは黒く濁った。


「……な……?」


鑑定官の声が詰まる。


「称号――魔王」

「魔王適性――神レベル」


……え?


「は?」


誰かが、後ずさった。


「冗談でしょ……」

「なんで天間が……」

「近づかないほうがよくない?」


一気に、距離を取られる。


「ちょ、待って。

 俺、何もしてないし……」


説明しようとした瞬間、

兵士に腕を掴まれた。


「被告人、前へ」


「被告人!?」


助けを求めて、クラスメイトを見る。


だが返ってきたのは――


「仕方ないだろ……」

「魔王なんだし……」

「俺たちまで巻き込まれたら困る」


切り捨てる声。

目を逸らす視線。


その中で、ただ一人。


「待ってください!」


剣道部のエース――高橋剣聖が声を上げた。


「天間は、

 そんな奴じゃありません!」


一瞬、救われた気がした。


だが――


「感情論だ」


王の一言で、終わった。


水瀬ひかりが、

震える声で何か言いかけたが、

その声は、誰にも拾われなかった。


こうして俺は、

異世界に来て五分で、

処刑台の上に立たされた。



首元に、冷たい感触。


ギロチン、だよな……これ。


「……なあ」


思わず、呟く。


「俺、

 また何かやっちゃいました?」


誰も答えない。


次の瞬間――

ゴウッという轟音とともに、空気が震えた。


処刑台の前にいた兵士たちが、

見えない力で吹き飛ばされる。


「なっ――敵襲!?」


空間が歪み、

黒い影が広がった。


現れたのは、四人。


黒い肌に赤い目、

紫髪に黒いツノを持つ長身の男。


赤髪ロングの、美人魔導師。


筋肉の塊のような大男。


そして――

少し小柄な、黒髪の少年。


四人は、

同時に俺の前で跪いた。


「「「「――我らが主よ」」」」


「…………は?」


混乱する俺をよそに、

長身の男が静かに名乗る。


「第一四天王、

 アルス・クロイツ」


「魔王様の盾であり、剣です」


「いや、

 そんな物騒な役職いらないんだけど!?」


赤髪の女性が、

にこやかに微笑む。


「第二四天王、

 魔王様専属魔導師――

 リリス=アウレリアです」


「安心してください。

 回復も防御も精神安定も、全部お任せを」


「範囲広すぎない!?」


筋肉の大男が、

豪快に笑った。


「第三四天王!

 ガルド=バルバロスだ!」


「魔王様に害なす奴は、

 正々堂々ぶっ飛ばす!」


「ぶっ飛ばさなくていい!」


最後に、黒髪の少年が一歩前へ。


「第四四天王……

 ニエル・ノワール」


「……黒龍です」


「さらっと言うな!!」


その瞬間。


王が叫んだ。


「何者だ貴様ら!

 衛兵、討て!!」


ニエルの影が、

静かに膨れ上がる。


空が、

夜に沈んだ。


「……黒龍だと?」


誰かの呟き。


俺は反射的に叫んでいた。


「待って!

 誰も殺さないで!!」


次の瞬間。


「承知しました」


ニエルの短い返答とともに、

世界は――何事もなかったかのように静まった。


「……え?」


アルスが、当然のように言う。


「魔王様が望まれぬ限り、

 世界は壊れません」


「その前提が重すぎる!!」


こうして俺は理解した。


どうやら俺は、

とんでもない立場に立たされたらしい。


そして――

さっきまで同じクラスだった連中は、

もう、俺の味方じゃない。


「……俺、

 平和に過ごしたいだけなんだけどな」


四天王は、

揃って深く頷いた。


「「「「はい」」」」


即答。


「即答やめて!!」


――異世界生活は、

どうやら俺の想像より、

ずっと大変そうだった。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

次話では魔王四天王の自己紹介が始まります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ