表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/57

48話:様子見

トントン、と自分の頭を人差し指で叩く天宮(あまみや)


…あぁ、髪飾りを外さなくていいのかってことか。


できれば外したくない私は小さく首を振って否定する。


「そ、ならレディーファーストだ。先に来いよ」


くいくい、とこっちに来いのジェスチャーをしてくる。


そこまで言われて乗らないのも失礼なので


「んじゃ、お言葉に甘えて」


歩いて天宮(あまみや)に近づいた後、


ブンッ!といきなり上段回し蹴りをする私。


「うおっ」


とちょっと情けない声を出しながら上半身を後ろに反らして避ける。


私は回し蹴りの勢いのまま地面に手を付き、低姿勢で足払いに繋げる。


それに対して天宮(あまみや)はそのまま後方転回(バク宙)をして避けてくる。


逃さない。


一連の流れだけで倒せるとは思っていない。


低姿勢のままダッ!と地面を蹴り、飛び上がるようにして急接近する。


そのまま攻撃を続ける。


が、攻撃を全ていなされ、止められる。


パシッ、と私の放った拳を手の平で受け止める天宮(あまみや)


「あのなぁ、こんな力がこもってない攻撃が当たるわけ無いだろ…」


はぁ、と呆れたようにため息をこぼす。


手加減してるのバレているらしい。


「一発で終わっちゃったら楽しくないでしょ?」


ムス、とした顔で私がそう言うと


「お前に退屈なんてさせねぇから安心しろよ」


とかくさいセリフを吐いてくる。


「…それはいいけど、いつまで握ってんのよ」


ドスッ、と天宮(あまみや)の手首に手刀を入れると「いてっ」といいながら手を離してくれた。


それと同時にヒュュュュュッ!!と何かが風を切る音。


──天宮(あまみや)の回し蹴りだ。


...やられたらやり返す、ということだろう。


とっさに術で風で囲んだ空気の層を作る。


パンっ!という破裂音とともに蹴られて弾き飛ぶ。


一瞬だけ天宮(あまみや)の蹴りが減速したおかげでギリギリしゃがんで避けられた。


そしてカウンターとして飛び上がるようにしてレバーを打ち込む。


それに負けじとすぐに体勢を整えた天宮(あまみや)膝蹴(ひざけ)りをお腹に目がけて入れてくる。


メリッとお互いの攻撃が同時にめり込む。


「けほ、けほっ!よく、女の子に普通に(ひざ)入れられるよね」


「普通の女の子はこんな完璧なレバー入れられねぇっての」


私は咳き込み、天宮(あまみや)は苦笑しつつ、その額に少しの汗を浮かべる。


「そういやなんで決闘なんて受けたんだよ。


調べてる限り面倒くさそうなことやりたがらない感じの性格だろ、お前」


天宮(あまみや)の考えは正しい考えで、そうであるべきこと。


でも、それはそれとして私の今までを否定されるような考えを看過することは出来ない。


いわば、そう。


「あんたが嫌いだから、かな?」


「俺はお前が好きだけどな」


私のセリフにすぐさまそう返してくる。


「良くも照れずにそんなくさいセリフ言えるよね…」


そういいながら存在を忘れていたいつぞやのナイフを天宮(あまみや)に投げつける。


ちなみに洗濯するときに気がついて今日、明日くらいに装備科(イクエ)に売りに行くつもりだった。


パシッ、とさも当然かのように人差し指と中指で挟むように真剣白羽取りをやって止めてみせる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ