46話:事情聴取
「直近の記憶ですと…学校にいた記憶ですね。
確か図書室にいたはずです。そこからの記憶は無いですけど…」
「図書室…。ねぇ、そこに寝てる銀髪の女の子いなかった?」
ぱっと思い浮かんだのはシエスタの顔だ。
私が知る限りあの子は図書室に入り浸ってる。
…というか寝床として使っているようだし。
「いえ、寝ている子はいなかったと思いますけど…」
「そう。なら勘違いかも。
知り合いがよく図書室にいるから何か関わってるのかもと思ったんだけど...」
「その日図書室にいたのは先生だけだったと思いますよ」
「先生...?」
図書室は基本的に先生を必要としない。
本を借りるときは生徒手帳のICチップを機械に読み込ませて借りるため必要無いためだ。
...まぁ、多分借りパクしてる人いっぱいいるんだろうけど。
「はい。名前はわからないので多分3年生の担当だとは思うんですけど、女性の方でした」
「容姿とかは詳しく思い出せる?」
「えっと...すみません。背が高いことくらいしか。
......あ、それと多分外国の血が混ざってると思います。
とても白い肌だったのが印象的だったので」
「分かった。ありがとう」
「それと、不思議なんですけど、その日初めて会ったはずなんですが何度も会っているような、そんな感じがしました」
とても有益は情報をくれる。
ほぼその先生が確定でいいだろう。
これならシエスタに聞くまでもなかったや。
後は阿津斗にでも調べてもらって問い詰めていけばいっか。
そう思いこの場を切り上げて外に出る。
部屋の外に出ると
「もういいのか?」
とルキア先生が声をかけてくる。
「はい。ありがとうございました。
でも、先生が聞いたことくらいしか聞けてませんよ?
どうしてわざわざ私と彼を合わせたんでしょうか?」
「んなもん、うちがなんぼ言うても信じんやろうし、その目で、確かめてもらったほうがはやいやろ」
ニッ、と笑ってそう言うルキア先生。
...あぁ、なるほど。そういうことか。
「お心遣い、感謝します。先生」
ジト目で感謝する。
私の目は嘘をついてるか見抜ける。
それ自体はそこそこ有名なことだ。
先生が知っていても不思議はない。天宮のやつも知ってたくらいだし。
...まぁ、あくまでも嘘を見抜けるのはオマケ的なことに過ぎないのだけど。
そんな自分に不利になるようなことは口にはしないが。
「んな顔すんなや。生徒のことを思いやるのが先生ってやつやろ?」
やれやれ、という顔をしているがあなた昼間からお酒飲んで暴力振るうって言う最悪レベルの教師だからね?
思いやりの心を持ってたことのほうが驚きだよ。
「この後は決闘やろ?一緒に行ったろうか?」
と提案してくるのだが
「いえ、一人で行けるので大丈夫です」
と断ってさっさと決闘場へと向かうことにした。




