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褻比夷(けびい)市のKEBIISHI  作者: 金子よしふみ
第三章 長木アンジュ

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 一方で母は職場復帰の最初が自らと関係のあることに身を引き締めていた。ジャーナリストとして何があったのか、そして息子の生存はどうなっているのか。その取材だった。

 その神社についての歴史や今や廃墟となっているいきさつはすぐに調べることができた。が、あの現象が何だったのか、あの異人の正体、そして最終目的であり、本当の取材理由である息子の行方は一向につかめなかった。

 そうして母は、ここ三カ月強朝早くから深夜まで仕事に身を注ぎ、休日は一日しかとらなかった。それも過労で床に臥せていた日だった。


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