プロローグ 2
その日の夜、アレックスはいつものようにラボにこもっていた。
モニターの青白い光が彼の顔を照らし、指はデータパッドを高速で操作していた。
その瞬間、警報が鳴り響いた。
赤いランプがフロア全体を照らし、緊急事態を知らせるサイレンが耳をつんざくように響いた。
職員たちはパニックに陥り、慌ただしく動き回っていた。
「何が起こっているんだ?」
アレックスは驚きつつも、冷静さを保とうとした。
モニターに目をやると、セキュリティカメラの映像が映し出されていた。
施設の外壁が破壊され、重武装した侵入者たちが次々と内部へ押し寄せている。
彼らの動きは迅速かつ正確で、訓練された兵士のようだった。
「くそっ、侵入者だ!」
アレックスは急いでデータをセーブし、脱出の準備を始めた。
重要なデータを携帯デバイスに転送し、手早くセキュリティドアを開けようとした。
しかし、その瞬間、大きな爆発音が響き渡り、床が激しく揺れた。
煙と火の手がラボを包み込み、激しい痛みに襲われる。
爆発の衝撃で、アレックスは床に叩きつけられ、意識が朦朧とした。
耳鳴りが響き、視界がぼやける中で、必死に立ち上がろうとした。
だが、足元が崩れ、再び倒れ込んでしまった。
煙が立ち込め、呼吸が困難になる中、アレックスは何とかラボの外に出ようと這いつくばった。
ラボ内の火災警報が鳴り響き、赤いランプが点滅し続ける。
まるで地獄のような光景だった。
「ここで終わるのか……」
アレックスは必死に自分を奮い立たせ、最後の力を振り絞って出口へ向かった。
しかし、彼の意識は次第に薄れていき、視界が暗転していく。
全てが消え去る前に、一筋の光が見えた。
その光は彼を包み込み、次の瞬間、全く別の世界に降り立っていた。




