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ヴァンパイヤ  作者: 天野 光
2章
24/24

響の作戦

 ラキュレスは目を輝かせていた。よほど潜入するのが楽しかったのだろう。子供のようなキラキラした目だった。

「次はどこに潜入するの?」

 リングは念のためラキュレスに聞いた。するとラキュレスは何かに気づいたような顔になった。

「あ、どこ行くか決めてなかった。」

 リングは呆れた顔になった。

(行くって決めた時に、考えとけよ。)


「よし、決めた。ルーラエに行く。」

 ラキュレスはそう言った。しかし、リングには「ルーラエ」というものの理解が出来なかった。

「ルーラエって何?」

「街だよ、街。あそこほど人間がいる街はないよ。」

 殺意なのか分からない、不気味な笑みを浮かべて言った。


 ルーラエという街に下見に来て、リングはびっくり仰天という顔になった。

「はあ?夜でもこんなに人間いるの?」

 リングの驚きようにラキュレスはクスクスと笑った。リングの様子が面白かったのだろうか。

 ラキュレスとリングは下見を終え、日が昇る前に城に戻った。

 明日、ようやく2人はルーラエの潜入に向かう。



 みつきと響は翔のいる本部に戻った。翔はご機嫌斜めのようだった。

「僕が最初に潜入しようって言ったんだよ。なのになんでやらせてくれないの!」

 翔はムカムカする気持ちを、体いっぱい使って表現をした。

「いや、翔くんはまだお父さんたちみたいなことはできないと思うよ。」

 クロノスは翔を必死にフォローしようとした。

(潜入…潜入…)

 響は何か考えているようだった。そして閃いた。

「あー!潜入すればいいんだ!」

 響が突然大きな声を出したため、みつきだけでなく周りの人まで振り向いた。

「潜入すればいいってどうゆうこと?」

 みつきは自分の疑問を率直に聞いた。

「今に分かるよ。」


「俺の名はカントだ。で、こっちにいるのがラム。俺は変装が得意だ。ラムは少し無愛想だけど、なんでか人と仲良くするのが得意。仲良くしておいて最後に欺いて殺す、最悪な殺し屋だ。今は政府の人と信頼関係を築いて、政府の全容を探ろうとしているところだ。」

 響が連れて来たカントとラムという人。アサシンスの中でも上位に入るほどの成績を持っている。

「なんでこの人たちを連れてきたんだ?別に俺でもいいんじゃないか?」

 クロノスは少しカントとラムに嫉妬しているようだった。なぜならクロノスはカントたちよりも上の位にいるからだ。

 アサシンスの中で2番目に強い殺し屋、それがクロノスだ。

「クロノスじゃ俺の作戦には当てはまらないんだ。お前、真正面から戦う派だろ。だからさっきも言ったけどこの作戦には合わない。悪いけど翔の世話を続けておいてくれる?」

 クロノスは響にそう言われ、ガッカリした様子で帰って行った。

「どうゆう作戦なの?」

 みつきは聞いた。

「それは…」


「おお、オルルか!久しぶりだな。隣にいるのは彼女か?よかったな、ようやく彼女1人目だ。祝福するぞ。」

 ウラヴはそう言った。ウラヴの家にウラヴの親友、オルルに変装したカントと彼女役のみつきが行った。

「こんにちは、ウルーグルさん。今日暇なら飲みに行きません?」

 ラムはウルーグルに飲みに行こうと誘った。ラムと一緒に日系アメリカ人のカフトンとして響が付き添った。髪も金髪にしていた。

 響の思いついた作戦は、政府に近づいて政府にウラヴは悪役だと思い込ませる。そうしたら後は簡単だ。ウラヴと政府の手を切らせて、ウラヴを暗殺すれば良い。

 この作戦を話している時の響の表情は、本物の殺し屋の目つきだった。

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