表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヴァンパイヤ  作者: 天野 光
1章
2/24

恐ろしい女

キーワードなど少し設定を変えたので、報告します。

ジャンルは「ローファンタジー」、キーワードも「ギャグ」から「ほのぼの」に。

ご迷惑をおかけしました。

 ラキュレスは捕らえた人を拷問したあと、皆殺しにしてしまった。彼女は何も思わず、ただ殺しを楽しんでいた。

「ラキュレス姉ちゃん、いた。僕コウモリを操れるようになったよ!」

 ラキュレスを慕っている子供のドラキュラが、話しかけてきた。その子供のドラキュラの名は、フラン。ラキュレスによってドラキュラにされた。フランはラキュレスのことが大好きで、「ラキュレス姉ちゃん」とよく呼んでいる。

 ラキュレスは子供に興味がなく、フランの言葉を適当に返していた。フランは話し終わると、得意満面な顔をして帰っていった。


 ラキュレスは次の日、人を狩りに出かけた。なぜかフランも付いてきていて、ラキュレスはため息をついた。

「なんで付いてきたの。」

 微妙に怒っているようにも聞こえる言い方であった。どんなに引き剥がそうとしても、フランは付いてきた。だが諦めたのか、ラキュレスはほったらかした。

 人里は普段よりも騒がしかった。ドラキュラが迫っていると気づいたからだ。彼らは逃げる準備をしていた。

 ラキュレスは人里に着き、残っている人間を探した。見つけた人間は、まだ子供であった。



 みつきは気づいてしまった。逃げてどこに行くのかを。つまり、亡命先を考えずに出てきてしまったのだ。

「ねえ、これからどこ行くの?」

 響も亡命先を考えずに出てきたと気づいた。

「あ、そうだった。どこ行くか決めてなかった。」

 翔は、

(このお母さんとお父さんダメだ。)

 もう諦めているようだった。

 みつきたちは近くをうろうろした。どうするか考えながら、歩いていたためである。

 歩き続けていたら、みつきたちはどこにいるのか分からなくなってしまった。グルグル円を描くように歩いたのと、太陽が沈んだことが理由だ。

「あー!どうすんのよ!私たち方向音痴だから地図も使えない!最悪。」

 みつきと響は昔から方向音痴で、親も困るほどだった。

 東京の夜は明るい。だがみつきにとっては、嫌な明るさであった。

 響はなんとか知っている道を見つけようと、グルグル歩き回った。

「お父さん、お腹が空いた。」

 翔はもう限界のようだ。1日中歩くのは、5歳の子供にはきついだろう。響はどこかにで休憩することにした。

 居酒屋に入った。タバコ臭かった。

「ここやだ。」

 と翔が言った。いや、響にはそう聞こえた。実際に言ったのは、みつきだ。子供のような声を出したみつきを、響はかわいいと思ったようだ。

(やっぱ、みつきって面白いや。)

 響は心の中でそっとつぶやいた。

 響はみつきと翔を店の外に出した。すると、女が立っていた。

 中国人?なんか武器を持っている?不思議な人だった。しかし、ぼんやり考える暇などなかった。

「私は恵蘭(けいらん)。殺し屋だ。石田みつき、命をもらう。」

 殺し屋が日本にいるとは、誰も考えないだろう。アジア諸国はとても平和なため、殺し屋などという悪の存在がいるはずもなかった。

 みつき嬉しそうにした。

「殺し屋…。」

 やけに嬉しそうに言った。そのあとはまさに一瞬の出来事であった。

 みつきは恵蘭に向かっていき、殴った。恵蘭が武器を使おうとしても、それを許さず殴り続けた。

 その様子を見た響は、急いでみつきと翔を連れて逃げた。

話に出てくる子供のドラキュラのフランの名前の由来を紹介します。

フランはドラキュラになる前、フランスのお菓子のフランが好きでした。そのためドラキュラになって、大好きなお菓子の名前をつけたようです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ