表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヴァンパイヤ  作者: 天野 光
1章
18/24

新しい仲間

 ドラキュラ同士の殺し合いは珍しくない。と言っても人々はその殺し合いを見ることが少なかった。そのためラキュレスとリングの戦いは人々にとって、とても珍しかった。

 しかしそのあと、ドラキュラ同士の争いがピタリと止まった。

(これ以上は無意味か。)

 ラキュレスとリングは息を合わせたようにそう考えた。

 そして、何事もなかったかのように帰って行った。

「何だったんだ。さっきの争い。幻でも見たのか?」

 人々はただ立っているしかできなかった。



「んじゃ、殺し合いすっかね。ええと、石田みつきって、お前だよな。」

 肩から布をかけている、古代ギリシャやローマのような服装の殺し屋だった。コードネームはギリシャ神話の農耕の神、クロノスと同じだ。明らかに変態の格好だ。この現代で古代の格好をするのは、殺し屋には派手すぎる。

「お母さんの名字違うよ。風間ってゆう名字だよ!」

 翔はクロノスの格好に驚きもせず、言いたいことを言った。

「そっか、結婚したから名字変わったのか。ご丁寧に、ありがとう。」

 殺し屋にしては殺気がなかった。みつきは不自然だと感じた。

 翔はとても渋い顔になった。そして、

「コーディネートはこーでねーと!」

 突然、ダジャレを言った。突然すぎて、周りにいたみつきや響、クロノスは動きが止まった。

 しかし、翔にとってダジャレは最大の攻撃らしい。なぜダジャレが最大の攻撃なのかは、よく分からないが。

(かわいい!!)

 響は翔のダジャレにデレデレになった。

(何でこんな突然にダジャレ?)

 みつきは無表情。

 そしてこの中で一番の驚きな行動に出たのがクロノスだった。

「おもしろいな、お前。仲間になってやるよ!別に俺はやりたくて殺し屋やってるわけじゃないし。殺し屋から抜け出す言い訳考えてたところだからちょうど良いんだ。」

 クロノスの言葉に翔はガッツポーズをした。自分のダジャレ攻撃が効いたと思ったのだろう。


 みつきや響はおかしな人だった。

 みつきは小さい頃から無口無表情、無頓着な性格だが、時々考えもつかないものに興味を示すような性格だった。

 響はごく普通の優しい父親というイメージだが、不思議な人、例えばクロノスのような人が好きだった。

 この2人のおかしな性格のせいで、とんでもない方向に話が進むことになる。

「良いよ、仲間になって。」

 みつきは何も考えていないような顔で仲間にする発言をしてしまった。

(うーん、この人に対する興味は無くならないみたいだ。どうしよう。殺し屋って分かってるのに…)

 響は葛藤していた。この人間に対する興味と、殺し屋という仲間することが危険な存在。しかし、響は興味の方を優先してしまった。興味には勝てなかった。

「うん、仲間になって。」

 罪悪感満載の声で言った。

 クロノスは小さくガッツポーズをした。

(何この人たち。クロノスって、敵だよね。)

 翔だけが冷静さを保っていた。


 新しい個性的な仲間が加わった。

「あ、そうだ。宮野蓮は確か殺し屋のエドガーと一緒にいるよ。連れ戻したいなら連れてくるよ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ