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光り輝く空の下 ~人が怪物にかわっていく世界の中で、目覚めた超能力を使って戦い生き残る~  作者: よぎそーと
3章

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56 自由は何にも替え難い

 誰とも交わる事無く四人で続ける生活。

 それ自体はさほど問題は無かった。



 食糧の確保などは確かに難しい。

 生活に必要な器具や設備の入手と維持もだ。

 この部分においては、政府の保護下にある場合よりも辛いだろう。

 そういった避難所にいた事がないので正確な比較は出来ないが。

 それでも、ヒロキ達はほどほどに楽しく生活をしていた。



 余計な心配がないのは大きい。

 避難所などにいれば、誰が怪物になるか気にしなくてはならない。



 その危険を減らすために、事前に仕留める事が出来れば良いのだが。

 さすがにそれも出来ないだろう。

 怪物になった後ならともかく、そうなる前に処理は出来ない。

 なにせ怪物でなければただの人間なのだから。

 怪物になるのが分かっていても、人間の段階で息の根を止めるわけにはいかない。



 ヒロキ達としては、出来るだけ事前に処理をしたい。

 今なら楽に倒せるとはいえ、怪物になればレベルも上がる。

 そうなれば一般的な人間よりは強くなる。

 倒せるくらいの強さでしかないが、それでも手間が増える。



 そうなる前に処分が出来ればいいが、さすがに他の人間がいる中では難しいだろう。

 そうなると、怪物になって手強くなってから処分をしなければならなくなる。



 避難所など他の人間がいる所ではこうした面倒がつきまとう。

 それを避けるためにも、ヒロキ達は単独で生活していく事にした。

 怪物はどのみち襲ってくる。

 ならば、好き勝手に動ける自由がある方がマシだった。



 ヒロキ達だけならば、怪物になりそうな者を人間の段階で仕留める事が出来る。

 目撃者がいたら面倒だが、そうでなければ自由に行動することが出来る。

 危険が危険になる前に処分が出来る。

 この自由がなにものにも替え難い。



 危険で物騒な世界になったのだ。

 生き残るために四の五の言ってる場合ではない。

 危険は事前に処分する。

 まだ何もしてないなどという戯言など聞いてられない。

 危険になる可能性があるならさっさと処理しなくてはならない。



 疑わしいなら罰していく。

 推定無罪などは妄言でしかない。

 あやしいならとりあえず警戒しておく。

 最低限この用心深さは必要だ。

 人を見たら泥棒と思えというのは、騙されて損害を受けないようにする為に必須な心構えだ。

 平和な時代であっても、必要な事だ。

 そうでない今ならなおさらである。



 といっても、さすがに人間を積極的に狩るというわけでもない。

 まずは近隣に存在する怪物を駆逐していく。

 近隣にいるもののほとんどは蹴散らしてるが、完全に消えたわけではない。

 それらの処理におわれてるので、怪物になりそうな人間の処理までやっていられない。

 人間が外をうろつく事も滅多にないので、遭遇することも無いけれど。



 それでも危険な存在が近づいてきたら、それなりの対処はするつもりでいた。

 人間だろうが怪物だろうがだ。

 ヒロキ達は区別や差別をするつもりはない。

 危険をまき散らしてるなら、遠慮する事無く駆除する。

 それが人間でもだ。



 暴れて危害を加えるような存在は、もう人間では無い。

 怪物になってなくても、もう怪物なのだから。

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