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光り輝く空の下 ~人が怪物にかわっていく世界の中で、目覚めた超能力を使って戦い生き残る~  作者: よぎそーと
2章

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48/56

48 閉じ込めて追い込んで殲滅して

 制圧は簡単にできた。

 結界で学校を覆い、出口を塞ぐ。

 逃げ場を無くして怪物を仕留めていく。

 一匹たりとて逃がすつもりはなかった。



 ヒサトモの精神干渉も効果的だ。

 洗脳して同士討ちさせるのは定番の攻撃方法になってる。

 敵の数は多いので、その全てを相手にしてられない。

 それに、コウシロウが不可視の壁を作ってるとはいえ、敵が逃げだす可能性もある。

 そうならないように、操った怪物に足止めをさせていく。



 外にいる怪物をそうして倒してから、校舎内に入っていく。

 怪物も異常に気付いて対応していくが、ヒロキ達の動きの方が早い。

 やってくる怪物をユウマが正面から受け止めて撃退していく。

 ヒロキは怪物の間をぬって進み、急所を狙っていく。

 確立されたやり方はここでも効果を発揮した。



『錬気・操気』も組み合わせていく。

 そのまま使えば消耗の激しい能力だ。

 しかし、今は使い方をある程度おさえる事で、消耗を下げる事が出来るようになった。

 効果は限定的になったが、長時間使えるようになってる。



 ヒロキは主に素早さに割り振ってる。

 身体能力というか身軽さという方が近い。

 素早く動けるようにして、相手の隙に入り急所を狙いやすくしている。



 ユウマは武器などに気をのせて威力をあげている。

 手にした鉈や手斧は、当たるだけで怪物を確実に倒す。

 首や腕くらいの太さなら一撃で断ち切ってしまう。

 頭や胴体に食らったら致命傷は避けられない。



 そんな二人が二人並んで後者の中を進んでいく。

 立ち塞がる怪物を次々に倒しながら。

 そのほとんどは人間が変化したものだ。

 怪物の中で最低レベルで、最弱と言ってよい。

 それでも一般的な人間よりは高いレベル8。

 しかし、既にレベル20前後のヒロキ達なら簡単に倒す事が出来る。



 この場にいる他の怪物も同じだ。

 ヒサトモの超感覚で既に学校内の怪物のレベルは把握している。

 最も高いものでも、レベル15だ。

 正面切って戦っても負ける事は無い。

 力押しでも確実に勝てる。



 校舎内にいる怪物を次々に駆逐していく。

 通った場所は結界を張って通行不能にする。

 そうして怪物を追い込んでいく。

 逃げ場の無い怪物は必死になってヒロキ達に襲いかかる。

 勝たねば、ヒロキ達を倒さないと自分達が死ぬのが分かってるのだ。

 出来るわけもないが。



 そんな怪物達を追い込んで校舎の四階最上階に出る。

 残るは最上階にいる連中だけ。

 そいつらを倒せばここの掃討は終わる。



 ヒロキ達はその最後までやってきた。

 残った部屋まで。

 そこに怪物どもの親玉がいる。

 この学校で最も強い、最もレベルの高い怪物がそこにいる。

 そのドアを蹴破ってユウマが中に入る。



「よう」

 つとめて明るく、しかしどうしてもドスの聞いた低音になる。

 目の前の者を見ればそうなるのも無理はないだろう。

「元気そうで何よりだ」

 押し殺したというか、冷淡になった声。

 それがユウマの心情を物語っている。



 冷めたその目は、中にいた二匹の怪物のうち一人に注がれている

 音信不通になった恋人へ。

 裸同然の格好で、そこにいた怪物と抱き合って震えている女へ。

 予想通りに、あるいは予想以上に最悪の状況がそこにあった。

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