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光り輝く空の下 ~人が怪物にかわっていく世界の中で、目覚めた超能力を使って戦い生き残る~  作者: よぎそーと
2章

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35 せねばならない事

 生きのびるために戦わなくてはならない。

 降りかかる火の粉をはらうためにも。

 しかし、状況はそれだけでは終わらない。



 怪物を倒す。

 経験値を手に入れる。

 レベルを上げる。

 そうしなければ生き残る確率が下がる。



 となれば、怪物を見つけて殺していく事になる。

 危険に自ら飛び込まねばならない。

 それは慎重にいく、無駄な事はしないという事と相容れない部分もある。



 特に、危険は跳ね上がる。

 怪物は強く、簡単に倒せるわけではない。

 倒さねばレベルは上がらないが。

 倒すために危険をおかすのなら、これはこれで矛盾する。



 だが、レベルを上げなければいずれ危険になるだろう。

 より強い怪物があらわれでもしたら、今のレベルでは太刀打ち出来ない。

 そうならないようにレベルを上げねばならない。



 何よりも、怪物ももとは人間だ。

 それを殺す事に抵抗があるかどうか。

 怪物を人間と同一視して、人殺しだと思ってしまうと問題になる。

 わずかながら躊躇いが発生する。

 その躊躇いが動きを鈍らせる。

 それが生死を分ける事にもなる。



「そこはどうなんだ?」

 ヒロキは三人に聞いてみる。

 これを躊躇うようでは一緒に行動は出来ない。

 だが、三人ともその質問にきょとんとした顔をする。



「それくらいは、べつに」

「かまわんよ」

「何か問題でもあるのか?」

 不思議そうにヒロキに尋ねてくる。

 いずれも怪物を倒すのになんで躊躇いを持つのか疑問に思ってる。



 それを見てヒロキは安心した。

 変な躊躇いで怪物との戦いを忌避するような者はいない。

 なら、共に行動する事も出来るだろうと。

「いや、ちょっと気になったから」

 不思議そうな顔をしてる三人を見て、ヒロキはそう応えた。



「それじゃ、怪物を倒していこう。

 レベルを上げるために」

 食糧や生活に必要なものも集める。

 それと同時に、可能な限り怪物を倒していく。

 レベルを上げるために。

 どちらも必要な作業だ。



 三人も頷いていく。

 物集めも怪物退治も前向きのようだ。

「そしたら、やつらを探さないとな」

 今後は幾らか積極的に怪物を倒していく。

 やり方が少しだけ変わった。



「でも、あいつらの姿がな。

 どこに消えたのか知ってるか?」

 目下の問題はここだ。

 怪物を倒すのはいいが、ここ何日か姿を見てない。

 これではレベルを上げるどころではない。



「それなら……」

 ヒサトモが疑問に答えていく。

「やつら、集まって集団を作ってますよ」

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