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光り輝く空の下 ~人が怪物にかわっていく世界の中で、目覚めた超能力を使って戦い生き残る~  作者: よぎそーと
2章

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29 三人の『鑑定』結果

「そうか」

 少年の短い言葉に何となく察する。

 少年も何かしら分かるのだろうと。

『鑑定』を使って調べてみる。

 失礼かもしれないが、気にしてられない。

 相手がなんなのか分からないとどうしようもない。



 少年は自己申告通り、見える人間だった。

『超感覚的知覚』という能力を使う。

 遠くを見る望遠や、壁などをすり抜けて見る透視といった事が出来る。

 これを見るというだけではなく、聞く・嗅ぐ・触れる・味わうといった五感全てを使って行う事が出来る。



 また、その場で起こった出来事を見る『過去視』

 そこで起こるだろう出来事を見る『未来視』

 思い出の品などから記憶や出来事を読み取る『物品読みとり』

 さらには、人の頭や心をのぞき込む『精神感応』

 相手に意思を伝える『思念伝達』

 こういった事を少年は可能としている。



「森尾ヒサトモです」

 ヒロキが『鑑定』をし終わったのを見計らったように名乗ってくる。

 実際、彼には見えてるのだろう。

 ヒロキが能力を使ったところが。

「よろしくな」

 一応、そう返していった。



 ついでに他の二人も見てみる。

 すると、少年とは違うが能力を備えていた。



笠立かさたてユウマだ。

 よろしくな」

 20歳前後に見える、ヒロキと同年代の男。

 こちらはヒロキと同じ『錬気・操気』を使う。

 その発展で、己の身体能力の『強化』

 気を飛ばし、変化させて攻撃する『火炎』や『冷気』

 主に攻撃に特化した超常能力をもっている。

 それだけではなく、ちょっとした体の動きから、運動能力が高いことも覗える。



 話し方や人との接し方も明るく朗らかで好感が持てる。

 顔の作りや背の高さなどもあるのだろう。

 ヒロキからすれば悲しい事だが、どちらもヒロキを上回ってる。



 なお、ヒロキはごく一般的な見た目と体格。

 不細工ではないが、美形ともいえない。

 本当にごく普通というあたりだ。



隠岐おきコウシロウだ」

 一番年かさの男。

 30代後半から40代くらいだろうか。

 この男もやはり能力を持っていた。

 怪我や病気を治す『治癒』

 その発展で、体を守る『防護』

 ある程度の広さの場所に誰も入ってこれないようにする『結界』

 主に守りを主体とする能力の持ち主だった。



 名乗ってきた三人にヒロキも名前を伝える。

真名賀まなかヒロキ」

 そう言ってあらためて三人に尋ねる。

「あんたらも何か見えるのか?

 それか、何か使えるとか」

 問われてユウマとコウシロウは頷く。



「俺は火とか氷を出すことが出来る」

「俺は治療だな。

 体を守るとか、部屋の中に他の者が入ってこないようにとかも」

 嘘は吐いてないのが分かる。

 正直なのか、ヒロキを信じてるのか。

 簡単にばらして良いのかと不安にもなる。



「もう分かってるから」

 ヒロキの気持ちを読んだのだろう。

 ヒサトモが声をかけていく。

「ここに来た方がいいのが」

「そういう未来を見たのか?」

「まあ、そんな所」

 そう言ってヒサトモは肩をすくめる。

 ユウマとコウシロウは顔を曇らせる。

 それだけで良からぬ事が起こったのだろうと察した。



「分かった」

 ヒロキも短く応じる。

「信じるよ」

 ヒサトモの言葉を。

 そして、ヒロキの『直観』などを。



 その能力が伝えてくる。

 彼らが必要だと。

 だから彼らと合流する事にした。

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