表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光り輝く空の下 ~人が怪物にかわっていく世界の中で、目覚めた超能力を使って戦い生き残る~  作者: よぎそーと
2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/56

26 いったい何処へ?

 この日、怪物が出現した。

 人間が化けて人に襲いかかった。

 数は多くはない。

 ヒロキの会社では数十人のうち数人が怪物になっただけ。

 10人に1人くらいだ。

 人間のままの者の方が多い。



 しかし、その人間の姿を全く見なかった。

 どこかに隠れてて表に出てないだけかもしれない。

 だとしても、一人も見ないのは不思議だ。



 とはいえ、不思議も何もないとも考えてしまう。

 怪物は強い。

 生身の人間を素手で殺せるほどだ。

 そんな怪物によって、ヒロキの会社の人間も次々に殺された。

 数匹の怪物によって大半がだ。



 ヒロキはたまたまナイフを持ち込んでいたからどうにかなったが。

 丸腰だったら死体の仲間入りをしていただろう。



 なので、怪物の近くにいた者達は皆殺しになった。

 そうなってる可能性が高い。

 その場を生きのびる事が出来ても、逃げた先にいた怪物に殺されるかもしれない。

 今の時点まで生きのびてる者はかなり少ないのかもしれない。



 生き残ってる者も簡単に表に出てこれないだろう。

 怪物が消えるのを待って身を潜めてるしかない。

 対抗できるだけの力を持ってるならともかく。

 ヒロキのように怪物を倒してレベルを上げねば厳しいだろう。

 そういう状況だろうから、他の人の姿が見えないのはしょうがない。



 しかし、全く誰の姿も見ないというのもおかしなものだ。

 一人くらいは外に出ていても良いはずだ。

 ヒロキのいるのはオフィス街だ。

 都心ではないが、日中はかなりの人がいる。

 その人が全くいないというのは異常だ。

「全滅したのか?」

 否定できないほど現実味のある可能性だった。



 それに、怪物の姿も見えないのが怖い。

 ヒロキもそれなりに倒したが、それで全部という事は無いはずだ。

 10分の1の確率で怪物になるなら、かなりの数がいる事になる。

 その姿を車を手に入れたあたりから見てない。

「どうなってんだか」

 いればいたで鬱陶しい。

 しかし、姿が見えなければ不気味さをおぼえる。

 どんな行動をしてても不安を与えるのが嫌なところだ。



 とはいっても、心配してても始まらない。

 今はただ、生きていく事だけ考えてるしかない。

「明日もあちこち回るか」

 必要な物資を確保するためにだ。

 この先、奪い合いになる前にさっさと行動する事にする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。




活動支援はこちら↓

あらためて支援サイトであるファンティアの事でも
https://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/501269240.html
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ