訳有り物件 貸借人:穂高勇
引きこもり・・・このサイトに投稿する作品を考えている時はほぼ引きこもりみたいなもんか!?。
僕、穂高勇、21歳、高校卒業してからずっと無職です、普段から部屋に引きこもっていたいのですが家が都会の中にある為に窓を閉め切っても外の音が聞え完全な引きこもりになれないです、なので時々自転車で無心のまま山に行って半日は放心状態でいるのが趣味です。
そんな山からの帰り道にとある看板を見かけました!。
看板
「ん!、何々?、「あなたの理想の住まいが見つかる事190%」・・・・・・・・・へっ!。」
ん!、100%!いや、120%までなら話は解るが190%だなんてどこからそんな自信が出るのだろう?。
その看板はイキイキ不動産と言うお店の店先に置いてあった!。
穂高
「完全に引き込める部屋ってあるかな?、入ってみるか?!。」
ドアが開く
ピンぽぉぉ~~~~ん(ドアホンの音)
何かドアホンの音が緩いなぁ?。
店員1
「いらっしゃいませぇ~、当店では例え老い先短い老人でも、世間のいろはを知らない未成年でも、生血が好きな殺人指名手配人でも、分け隔てなく住まいを提供するのをモットーにしており、必ずやお客様のご要望にお応えするイキイキ不動産ですぅ~。」
そう言う店員の後ろの壁には「暇潰しの来客断固お断り」とあったので!。
穂高
「あっ!、僕、暇潰しに来ただけなので、帰ります。」
店員1
「あっ!、お待ちくださいませお客様、どうかなさいましたか?。」
穂高
「いや、その、後ろの張り紙みたら帰りたくなっただけです。」
店員1
「う、後ろの張り紙!!。」
後ろの張り紙に気が付いた店員1
店員1
「あ、あぁ~、こ、これはですね、家の娘の・・・・冬休みの宿題!の習字なんですよぉ、ははははは。」
随分と苦しい言い逃れだな!?。
穂高
「本当ですか?。」
店員1
「本当にホント、インディアン嘘つかなぁ~い。」
なんでインディアンなんだ?、まぁ~それはシカとしとくか。
穂高
「で、ここ、本当に不動産屋さんですか?。」
店員1
「はい、3等2等1等特等本当の不動産屋でございます、インディアン嘘つきませぇ~ん。」
しつこいインディアンだな。
穂高
「じゃあ~、とりあえず部屋を探してみたいんだけど。」
店員1
「はいっ、インディ・・・・・・・あん?、えっ、あっ!本当ですかぁ~?。」
あっ、なんとなくカチンときた。
穂高
「やっぱ、帰ります。」
店員1
「お、お客様ぁ~、大変失礼いたしましたぁ、てか、帰らないでくださいぃ~、ここ数ヶ月新規の契約が取れていないんですよぉ~、なので、ぜひとも当店にて物件の契約をしていただければ幸いなのでぇ~、と言うかぁ~契約してくださぁ~~~い。」
めっちゃ必死だな?。
穂高
「ここって、色々あるんですか?。」
店員1
「はい、色々とありますよ、例えば、一夫多妻用の物件とか、逆に多夫一妻用の物件もありますし、高所恐怖症の方の為の玄関以外は全て地下構造の物件もありますし、建物の幅が100メートルの物件とかがあります。」
穂高
「何ですか?、その、幅が100メートルって??。」
店員1
「これはですね、建物の幅は100メートルですが、奥行きが2メートルしかないんですよ。」
穂高
「はあ~!?。」
店員1
「この物件、元の土地は廃線になった線路用の土地でして、幅の広い所は普通に建物が建ったり、公園になったりしたんですがここだけは売れずにいました、で、以前にこの土地を所有していた工務店さんが面白半分に幅100メートル奥行き2メートルの平屋一戸建ての建物を建てたのですがなかなか売れずに我社に回って来た物件なんですよ。」
穂高
「色々と事情があるんですね??。」
店員1
「はいぃ~。」
穂高は一呼吸置いて。
穂高
「じゃあさ、んん~とっ、静かにぃ~・・・」
店員1
「静かにぃ~」
穂高
「ゆっくりとぉ~・・・」
店員1
「ゆっくりと」
穂高
「誰にもあまり会わないで引きこもれる部屋が欲しいなぁ~。」
店員1
「引きこもれる部屋ねぁ~。」
穂高
「あっ、それと、ただ引きこもってばかりいたんじゃ身体が訛るので適度に運動も出来れば良いなぁ~。」
店員1
「それは少し矛盾してませんか?。」
穂高
「ですよねぇ~?。」
店員1
「まぁ~、一応それで探してみますね。」
穂高
「お願いします。」
店員1は店の奥の方を向いて
「おぉ~いっ、リンちゃぁ~ん、お客様にお茶をお願いしまぁ~す。」
店員2
「ハァ~イ。」
他にも店員がいるんだ?、女の子かぁ!可愛らしい声だな??。
店員1
「そうですね、これなんかいかがでしょうか?。」
穂高
「どれですか?。」
店員1
「これです、某国の核シェルターです。」
穂高
「核シェルターぁ~?。」
店員1
「はい、この核シェルターは60年ほど前に作られた物でして、現在では最新の核兵器に対応できないからと某国が扱いに困っていた物を我社が買い取った物件です。」
穂高
「それって、かなりの大きさのある物でしょ?、家賃とか馬鹿高いんじゃないんですか?。」
店員1
「いえいえぇ~、地下5階構造で面積的には東京ドーム15個分はありますが、今回賃貸としてご紹介するのは地下5階の1フロア―全部で面積は東京ドーム3個分、御家賃は30、000円です。」
穂高
「や、安っ!?。」
店員1
「はい~、地上部分と地下1階は映画や音楽の撮影に貸し出しておりまして年間30、000、000円の収益を得ていますので1フロアーくらい30、000円で貸し出しても利益は十分なんですよ。」
穂高
「へぇ~!。」
店員1
「ちなみに、地下2階は我社の倉庫として活用しております、ただぁ・・・。」
穂高
「ただぁ?。」
店員1
「地下4階は海外の要人用のVIPルーム、地下5階は某国の要人専用VIPルームもある為に中に入りますと入口のセキュリティロックが掛かる仕組みになっていましてロックが掛かったら最後、3年は出入り出来なくなります。」
穂高
「えっ!、じゃあ、食べ物の調達はどうするんですか?。」
店員1
「各階には食料の備蓄倉庫がありましてそこに置いてある保存食をいただく事になります、しかも、保存食は今まで定期的に新しい物に交換されてきたので最新の保存食で美味しく食事が出来ますし、衛星放送完備、ネット回線も最新の物です。」
穂高
「んん~?、広さは申し分は無いが1人で3年間か・・・・しかも、家賃が30、000円?!、少し高いかな?。」
店員1
「あのぉ~、もし、御家賃に納得がいかなければルームシェアなんかはいかがでしょうか?。」
穂高
「ルームシェア?。」
店員1
「ハイ、お客様と同じような条件を探している日本人ではない女の子がおりまして、1人では心細いからとルームシェアをしてくれる方が現れるのを我社でバイトをしながら待っておりました、彼女は日本の事をあまり知らないようなのでご迷惑をお掛けすると思いますがぁ~、お客様がよろしければ・・・なんですよ。」
穂高
「シェアすれば家賃は変わるの?。」
店員1
「はい、15、000円になります。」
家賃が月々15、000円で3年間外人の女の子と一緒かぁ。
穂高
「で、この物件は海外ですよね?、僕パスポート持っていないんですけど。」
店員1
「あっ、それなら大丈夫です、核シェルターは我社の所有物で某国では治外法権扱いとなっておりますので我社の店舗から直接転居されれば問題はございません。」
穂高
「直接って!どうやって?、それに荷物とか転居届とかは?。」
店員1
「それらも大丈夫です、我が社と提携を結んでいる某企業のお任せロボットがアイテムを使って一瞬で運んでくれますし、お客様もドア1枚くぐればシェルターの中に入れますし、転居届に関しては我社の「楽々安心お任せ引っ越し代行業務パック」が付随しております。」
穂高
「お任せロボット・・・?!。」
店員1
「はい、お任せロボットが全てやってくれます。」
穂高
「ん~、まぁ、良っか、決めました、この物件でお願いします。」
店員1
「ありがとうございます。」
そして、店員1が店の奥の方に向かって。
店員1
「リンちゃぁ~ん、例の物件なんだけどぉ、入居者が決まりましたよぉ~。」
すると店の奥の方から
店員2
「エー、キマッタノー、ヤッタネー、ジャ、ワタシ、イマスグ、イッテ、ジュンビ、スルネー。」
リンと言う店員は店に顔を出す事なく物件にいち早く行ったようだ。
店員1
「すいません、彼女、行動力が余り余っているもんですから、ちょっと。」
穂高
「はぁ~!。」
その後、契約が終了した僕は店の奥の部屋に案内されて変なドアを1枚くぐると僕の部屋の中に入ってしまった!?。
穂高
「ここって、僕の部屋ですよね?!。」
店員1
「はい、お客様の部屋を忠実に再現したプレハブ小屋です。」
とりあえずプレハブ小屋の中を隅々まで探索してみたが僕のいた部屋が本当に忠実に再現されたいた!。
手順的には全く同じ間取りのプレハブ小屋をここに設置して転移装置を使って元の部屋と全く同じ配置で物を移動させるのである。
穂高
「すっげー!、本当にそのまんまだ!!。」
店員1
「はい、これもお任せロボットの完全再現アイテムの賜物です。」
次は部屋の外に出てみる為に玄関のドアを開けてみた。
穂高
「おっ!、これは・・・運動場ですか?。」
店員1
「はい、シェルターの運動場でないとプレハブ小屋が置けなかったのですよ。」
穂高
「まぁ~確かにこの小屋の大きさじゃこう言う所の方が良いのか。」
良く見ると、運動場の向こう側にもプレハブ小屋がある!。
穂高
「あれは?!。」
店員1
「あれはリンちゃんのお部屋のプレハブ小屋です。」
穂高
「大きいですね!。」
店員1
「はいぃ、何しろ日本人ではないので。」
外人って、色々なサイズが大きいもんな!?。
店員1の説明によると、通路の奥に入って行くと入浴施設、図書館、高級ホテル並みのVIPルーム(5LDKで12区画分)、AI搭載の医療用ロボットが365日24時間勤務の医療室、全自動システムのレストラン(保存食)、スポーツジム、映画館、スーパーマーケット、VR動物水族植物館、小中高大一貫学習室、等々1つの町くらいの設備があるそうで、それらを3年間で好きに使って良いそうだ、これで月々15、000円なんだから破格も破格の超破格値だろう!。
店員1
「では、ご契約の3年間ごゆるりとお過ごしくださいませ、私はこれにて失礼いたします。」
そう言うと店員1は変なドアの向こう側へと入って行き、ドアが閉じた瞬間にドアは消えて無くなった!。
穂高
「いやぁ~、ここを借りてよかったなぁ~、しかも、外人の女の子と3年間一緒にいるんだから、どうしようっかな!?。」
ムフムフな気分だ!。
穂高
「そう言えば、そのリンちゃん、まだ見えないな?。」
とりあえず、レストランで食事をしていると。
リン
「お待たせしましたぁ、色々と設備の点検をしていたので遅れてすみませんでした、私がリンです。」
可愛いらしい女の子の声がした方を振り返ると、そこには身長2メートルくらいの緑色の肌をしたゴブリンがいたっ!。
リン
「あっ、私、とある異世界でゴブリンクイーンとして君臨していました、でも、最近疲れてきたので療養を兼ねてこの物件に応募しました、好きな食べ物は「生肉」です、あっ!、それと、言語修正を行いましたので日本語バッチグーね!。」
まぁ~確かに、日本人ではない女の子には違いはないか!。
終わり
ゴブリンクイーンのリンちゃんと一緒じゃ引きこもる事できそうもないですよね?。




