第三話〜初めての街①〜
スキル【鑑定眼】の説明をちょっと変えました。
ステータス画面もちょっと変えました。
・テクニックは器用さだったけれど、どこで使うんだと思い消しました
ストーリー自体は変わってません
瞼に光が射し込んでくるのを感じると、段々と私の意識が覚醒し始めた。
何かとても心地の良い感じがして、まだ眠っていたいと思ったが、学校に遅刻したらいけないと思いながら、目を開けると、大きな何かが視界に映り、私は慌てて起き上がった。
「あら〜おはようハルちゃん♪」
私は声の主の方へ振り返ると、そこにはたわわに実った双丘を持った女性…リディがいた。
(そうだ…私、死んじゃってこの世界に転生したんだっけ…)
寝起きで回らない頭を働かせ、少しずつ昨日のことを思い出していった。
(確か…水浴びしてたら、リディが急に現れて、そのまま契約して、その後リオンさんと出会って…)
「ハルちゃん?」
その声に私の思考は中断された。そして、昨日は感じなかった、リディの不安が少し流れてきた。
「あ、リディおはよう、まだ寝ぼけてて」
「なら、良かったわ」
リディがそう言うと、先程流れていた不安がなくなっていった。
そして、私はリディを見てある事に気付いた。
「えっと…私って膝枕されて寝てた?」
「そうよ? どうだったかしら?」
リディは普通に返してきたが、私は女性と普通に話すことはできても、こういうスキンシップにはあまり免疫がなくて、恥ずかしながらも、あの心地良さが忘れられない。
「そ、そういえばリオンさんは?」
私は無理矢理話題を変えた。
「彼なら〜そこにいるわよ」
リディが指した方を見ると、寝袋のようなもので寝ていたリオンさんが丁度目を覚まそうとしていたので、声をかけた。
「リオンさん、おはようございます」
「お、おはよう」
リオンさんはビックリしたようだけど、挨拶は返してきた。
「それ便利そうですねなんていうんですか?」
私は寝袋のような物を指して、聞いた。
「これはネフクロっていって、野営する時に便利だから殆どの冒険者はこれを持っているよ」
リオンさんにそう聞いて、「名前そのまんま!これ転生者の方が作ったやつだ」と、思った。
その後、私達は昨日の余りものなどを食べて終わると、リオンさんが一つ尋ねてきた。
「僕は今から街に帰るけど、二人はどうするんだ?」
「私はこの森を抜けた先にある街に目指していたので、ご一緒させてもらっていいですか?」
神様からこの森を抜けた先にあるとは聞いたけれど、正確な道のりは分かっていなかったので、お願いしてみた。
「え、うん、いいけど」
「ありがとうございます! リディもそれでいい?」
「私はハルちゃんにずっとついていくわ♪」
私はその言葉に嬉しさを感じ、リディもそれを感じ取ったリディの喜びが私に流れ込んでくる。
「だったら、もう出発するけど大丈夫か?」
二人だけの世界に入りかけていたところに、リオンさんがそう聞いてきた。
「あ、はい、大丈夫です」
「じゃあ、出発するか」
そして、リオンさんは立ち上がり、私達もそれに続いて立ち上がった。
「僕が前を進むから、二人は後ろを警戒しながらついてきて」
私達は再び森に入り街に向かって歩きだした。
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しばらく森の中を進んでいると、綺麗に開けた道のような場所に出た。
「この行道は人の通り多いから、獣や魔獣が出ることは少ないよ、後ここを沿って行けば、街に着く」
レオンさんがそう言った通り、ここの近くではまだ一度しか見ていなかった。
(まぁ、いたところで何も問題ないと思うんだけどね…)
ここに来るまでも獣や魔獣と出会った。しかし、リディが【精霊水術】というスキルを使い、一撃で命を刈り取っていき、私とリオンさんは戦闘面では何もすることがなかったので、途中で鑑定もさせてもらった。
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名前:リディーネ
種族:水精霊
年齢:725
契約者:ハル・カンザクラ
Lv:302
MP:122680/122680
パワー:152
ディフェンス:313
スピード:617
スキル
【物理耐性 Lv10】【火耐性 Lv3】【状態異常耐性 Lv6】【水界移動 Lv10】【聖魔法 Lv3】
種族スキル
【精霊水術】【魔素吸収】
加護
水神の加護
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……突然リディの怒りのような感情が流れ込み、私は意識を今に戻した。
「何かいますわ…」
リディが声をひそめて言い、私達は辺りを警戒した。
ガサガサと音がし、左右から道を塞ぐようにボロい布や革鎧を着た盗賊のような数人の男達が現れた。
「おっと…男一人と女二人か…女の方は中々の上玉じゃねえか…」
スキンヘッドは私達を品定めするようないやらしい目つきでそう言ってきた。
私は小さな声で「鑑定…」と呟き、突然現れた男達を見た。数が多くて込める魔力が少なかったのか一部見えなかったが、特に問題なかった。Lvなどはバラバラだが、全員[密輸人]や[強姦魔]などの物騒な称号を持っていた。
「ここは僕が時間を稼ぐから、逃げてくれ…」
「おいおいそんなことさせねえよ」
リオンさんが私達を逃がそうと言ったが、後方からも盗賊が数人現れ、私達は完全に挟み込まれてしまった。
「大人しくしてれば痛い目に合わないようにしてやるぜ、だから持ってるもん全て下ろして、両手を上げな」
リーダーらしき男はそう言ってきたが、私達はそれに素直に従う気はない。
私はバッグから2本のナイフを取り出すと、体が勝手に構える姿勢を取った。しかし、相手は悪者でも人間、人を傷つけることへの抵抗が強く、前に進むことができなかった。そして、段々とそのことが恐怖になっていく。
リディだけがそんな私に気づき、私の頭に手を乗せて優しく言ってきた。
「ハルちゃんは私が守るから、安心して」
そして、盗賊達の方を向き、前方後方にいくつもの水の弾を放った。
「ちっ…こいつ精霊か! 仕方ねえ…おいお前ら! 女の方は取り押さえろ! 男は殺してもいい!」
『へい!」
リーダーらしき男がそう叫ぶと、リディの攻撃を耐えた盗賊達が一斉に私達に襲いかかってきた。
「リオンでしたか? 邪魔ですから下がっててください!」
リディはそう叫ぶと、今度はさっきの倍近い数の水の矢を出現させた。
「え?! あ、はい!?」
リオンさんは驚きながらリディの方を向くと、その大量の水の矢を見て、慌ててリディの言葉に従った。
盗賊達もそれを見て危ないと思ったのか、防御姿勢を取ったり、逃げ出そうとしたが、リディは狙いを定めると、水の矢を放った。
「ぎゃああああああ!」「グハッ!」「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!」「いでええええええ!!」
殆どの盗賊達は脚に矢が刺さり、痛みに声を上げながら、 倒れていく。しかし、リーダーらしき男だけは苦痛に耐え、どうにか片膝をつくに留まっていた。
「くっ…」
その男は呻きながら、腰に付けた鞄からの中から何か取り出そうとするが、リディが水の矢を放ち、それを阻止した。
「ア"ッ…」
「ふぅ、これで全部ですね?」
リディが確認すると、水の矢が突然ただの液体へと変わり、盗賊達の刺さっていた箇所からは血が溢れ地面へと流れていく。
「うっ…」
まさかリディがここまで強いのは、かなり驚きだった。リオンさんもこの光景に唖然としている。
「えっと…この人達どうしよう?」
ここにいる盗賊達は全員リディが倒したが、流石にこのまま放置というわけにはいかない。
「あ、盗賊だったら街に行けば衛兵の人達が引き取ってくれるはずだよ」
「でも、この数は運びきれないわ」
リディの言う通り、流石にこの人数は三人で運ぶのは難しい。アイテムバッグは生き物は入れられないらしく、使えない。
「僕が街に行って事情を話してくるよ、それで何人か連れてこれると思う。だから、二人は見張ってくれないか?」
一応は女性の私達を残すのは…と思われるかもしれないが、元々街の住人のリオンさんが事情を話しに行く方が適任だったので、私とリディは了承すると、リオンさんは「できるだけ早く連れてくるから!」と言って、元々向かっていた方向に走って行った。
それを見送った後、私は戦闘には一切参加していなかったが、謎の疲れが私は感じた
この世界に来てまだ2日、ハルは先ほどの出来事により、これからの人生に不安を募らせた。
街に着かなかった_(_._.)_
リオンくんが凄い主人公っぽい台詞吐く




