第一話〜神様の勘違い〜
遅くなりました第1話です
プロローグの方を誤字脱字修正したり、ステータス画面みたいなのを追加したりしました
「ん…」
段々意識が覚醒し、ボクは目を開けると、そこには野原が広がっていて、遠くには森のような場所も見える。
「ここが異世界かぁ…」
ボクはそう呟くと、何かおかしいことに気づいた
「あれ?! 声が?!」
ボクの声は幼い少女みたいな声になっていて、下の方に手を伸ばして確認にした。
「ない……『ステータス』」
一応ステータスも開いて確認すると…
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名前:ハル・カンザクラ
性別:女
種族:天使
年齢:8
職業:短剣使い
称号:[転生者]
Lv:1
MP:50000/50000
スタミナ:470/470
パワー:28
ディフェンス:22
スピード:2490
スキル
【言語翻訳 Lv10】【鑑定眼 Lv10】【精霊使い Lv10】【魔法耐性 Lv10】【闇耐性 Lv10】【状態異常耐性 Lv10】【病気耐性 Lv10】【魔力操作 Lv10】【魔力強化 Lv10】【風魔法 Lv7】【光魔法 Lv7】【身体強化 Lv1】【転移 Lv10】【調合 Lv10】
種族スキル
【不老】
ある一定の成長まですると永遠に老いることが無くなるスキル
(肌も一切悪くならない)
【多重結界】
魔力を使い、複数の結界を重ねて張ることができるスキル
固有スキル
【可愛がられ体質】
愛でる対象として愛されやすい体質
神技:【アロマキュア】
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性別が女になっていました。さらに、ここに来る前には無かった種族スキルと固有スキルなんていうものがあった。
「ボク、女の子になっちゃったのか…」
「そういえば、お主に一つ伝え忘れてることがあったのじゃ」
急にどこからか、声が聞こえてきた。
「か、神様?! 急に何でしょうか?」
ボクはそう言いながら辺りを見回すが誰も見当たらない。
「妾はお主の脳に直接話しかけてるからそこにはおらんぞ。それで、お主に伝える忘れてたことじゃが、まず、街中に急に出てきてもその街の者達が混乱するから誰もおらぬ草原に出てこさせたのじゃ、そして、森が一箇所見えるじゃろ? 街に行きたいならその森を抜けるといい、弱い獣や魔獣ばかりだから問題ないと思うのじゃ、一応、何か聞くことはあるかの?」
「あの、神様、何故ボクは女の子になってるのでしょうか?」
ボクはそのことについて質問した。
「え…お主、男じゃったのか?」
神様は驚いたように聞いてきた。
「はい」
「すまんのぉ…お主が女子のような見た目だったから、女と間違えてしてしまったのじゃ…この謝礼はするから街に来た時に教会で祈りをくれなのじゃ……すまんが、そろそろ時間じゃ、また今度なのじゃ」
そして、神様の声は聞こえなくなっていった。
「とりあえず、女の子になった理由は分かったけど、女子みたいな見た目かぁ…」
春は前世で、よく女と間違えられていたことに少しコンプレックスを感じていた。先生に「何故女子が男子の制服を着てるんだ」と注意されたり、数回ナンパされたこともあった。
(文化祭の時に何故か男子のボクまでメイド服着せられたりしたなぁ…皆んな元気にやってるかなぁ…特に奏音は大丈夫だろうか…)
咲楽奏音は前世での幼馴染でボクにメイド服を着せた主謀者だった。
ボクはそんなことを思い出した。
そういえば、種族:天使になってたけど、飛べたりするのかな?そう考えたけれど、結局飛び方が分からないので、今回は諦めた
「とりあえず、街に行くために森に向かわなきゃ」
ボクは森の方に向かって歩き出した…
──約1時間後──
「や、やっと着いた…はあっ…はあっ…」
随分遠くてかなり疲れた。
「す、『ステータス』」
スタミナが 198/470 と、かなり減少していた。だけど、できればここで休まず、今夜過ごす場所を見つけたい、あと今更だけどスピードだけ異常に高いなと思った。
(そういえば、神様から貰ったアイテムバッグになにか入ってるかも)
そう思い、ボクはアイテムボックスの中身を取り出して、全て鑑定してみた。
・中級治癒ポーション×2
種類:ポーション
品質:上質
ハイヒール並の回復力を持つポーション
かけても使えるが、飲むより少し効果が落ちる
レシピ:粉末状にした癒し草と純水を1:3で調合する
・中級スタミナポーション
種類:ポーション
品質:上質
効果:スタミナを500回復力させるポーション
かけても使えるが、飲むより少し効果が落ちる
レシピ:粉末状にした活力草と純水を1:3で調合する
・中級MPポーション×2
種類:ポーション
品質:上質
効果:MPを500回復させるポーション
レシピ:粉末状にした魔力草と純水を1:3で調合する
・サバイバルナイフ×2
種類:ナイフ
状態:最高
とても刃こぼれしにくいナイフ、料理にも使いやすい
・大銅貨×2
種類:リコル(お金)
・半銀貨×1
種類:リコル
・世界の常識
種類:神の本
この世界の常識が詰まった本
一度読むと、脳に内容が刻み込まれ一生忘れことがない特殊な文字で書かれている
入っていたものはこんな感じだった。特に「世界の常識」って本はありがたかった、とりあえずこれは後で読もうと思い、中級スタミナポーション以外はアイテムバッグにしまった。
「ごく…ごく…ごく…ぷはぁ…」
中級スタミナポーションはオ○ナミンCみたいな味だった。そして、さっきまであった疲れが嘘みたいに無くなっていった。
「前の世界じゃ有り得ないことだから、『異世界』って感じがするなぁ」
ボクは森に入り、再び歩き始めた。
次話から一人称「私」に変えるつもりです、ご了承ください