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ブリターニャ姫の錬金術師  作者: きくみよ
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草の布団を作る

ブリターニャは犬や猫を見た事が無いというので俺はその理由を聞いてみる。


「ねぇ、姫様は犬や猫を見た事が無いっていうけど、まさかこの世界には犬や猫が居ない訳じゃないよね、どうして見た事が無いの?」

「犬や猫っていうのは、魔術師の使い魔が多いから、近づいてはいけないと言われていたのよ、今は問題ないけど、昔は毒殺や暗殺の危険性があったから、お城の中に猫が居なかったのよ、でも犬は居たらしいわ、私は会わせて貰えなかったけどね」

「使い魔ってそんなに多いの?」

「色々な使い魔が居るらしいわ、おそらく魔術師の数だけ居るんじゃないかしら、でも殆どが犬や猫の姿に化けているの、だから動物には近づかせて貰えなかったの、あぁ、でもドラゴンの子供やグリフォンの子供なら見た事があるのよ、凄いでしょ!」

「ドラゴン!?、ドラゴンって龍の事だよねぇ~、凄いなぁ~、俺の居た世界にも居るらしいけど見たことは無いよ、たぶん俺には見れなかっただろう、龍がこの世界には普通に居るんだね!、それだと干支の獣は居るのかなぁ?」

「ユキヒコの使い魔って、そのエトって奴なんじゃないの?」

「えぇっ!?、干支の獣が俺の使い魔?、確かに十二人……居るなぁ、でも干支に猫は居ないぞ!」

「それじゃあライオンじゃないの?、あの子は猫っぽい動きをしているんでしょ、ライオンは大きな猫って感じがするわ!」

「ライオンって獅子だよねぇ、干支には居ない筈だ!、……う~む、そうか!、虎だ!虎の魂だったら猫っぽい筈だ」

「そのエトの中に似ている動物が居たのね、やっぱりアナタに関連した使い魔なんでしょうね、この子達は!」

「そうなのかなぁ~、そうならこいつは分かりやすくしておきたいなぁ~、ねぇ、姫様!、黄色と黒の縞々のスカーフってのを作って欲しいんだけど、ダメかな?」

「良いわよ!、でも草の服で作った素材では、回復剤を使用した時にスカーフと草の服がくっ付いてしまう可能性があって危険だわ、魔法の錬金素材で作った方が良いの、一人で作るのは少し大変だから、アナタも手伝ってね?」


それからブリターニャと魔法の布を錬金する、ブリターニャに聞けば、色々な布地を作った方が良いとのことで俺はブリターニャの真似をしながら一人で錬金をやらされたりもした、二人で作った魔法の布とブリターニャが作った魔法の布そして俺が一人で作った魔法の布の三つが並べて置かれる、明らかに俺の魔法の布の品質が低い事が一目で分かった、だが二人で作った魔法の布が高品質だった事は、俺にとって足しになった。

そして黄色と黒の縞々のスカーフを二人で作る、綺麗なスカーフが出来上がった、そのスカーフを防水機能のあるスカーフにする為、特別にブリターニャが錬金した液体と共に黄色と黒の縞々のスカーフを二人で錬金すると先ほどよりも品質は落ちてしまったが、耐久性の高くなった黄色と黒の縞々のスカーフが出来上がった、俺は猫の様な動きをする泥人間にそのスカーフを巻いてあげた。


「お~し、こいつの名前は……虎、!う~む、ねぇ姫様!、姫様の国では虎の事を何て呼んでいるんだ?」

「トラ?、どんな姿をしているの?」

「このスカーフの柄と同じ黄色と黒の縞々だよ、猫を大きくした奴だよ?」

「ユキヒコのいう猫はキャットの事で、犬はドッグの事でいいのよね?」

「えぇっ、知らないで犬や猫の事を見た事が無いって言っていたの?」

「いや、意味が分かっているから、別に大丈夫でしょ、実際当たっていた訳だし、それより大きい猫で黄色と黒の縞々っていうのはタイガーよ、聞いた事ないの?」

「タイガー!、何と無く聞いた事がある気がする、ヨシッ、その名前にしよう、お前の名前はタイガーだ!、っておい、こら、やめろいたたたた、こいつ俺の首筋を噛んできやがった!、俺は餌じゃないぞ!」


俺は猫に似た動きをしている奴にタイガーという名前を付けてあげた、そうしたらタイガーは自分に名前が付いて嬉しいのか俺の首筋を噛んできやがった、猫や虎がやるなら良いが、泥人間から草人間に変わったタイガーの姿では草が襲ってきている様にしか見えないだろう、まぁ今の俺も草人間なので傍から見てる分には草と草が戯れている様にしか見えないけれど……。


「ねぇ、姫様!、この秘密基地では光が外に漏れてしまって、夜にロウソクを付ける事が出来ないし、雨が降ったら雨漏りしてしまう、それに誰かに見つかってしまう可能性があるから、この秘密基地をもう少し段階をあげて過ごし易くしたいんだけど、何かいい方法は無いかな、例えば防水の布を作るとか、水を貯める物や下水の処理とか色々あると思うんだ!」

「私は身の回りの人が殆どやってくれたので、あまりそういう事には詳しくないの!、とりあえずユキヒコが言う防水の布を作ってみるからユキヒコも作ってみて!」

「うん、分かった!」


俺はブリターニャと共に防水の布を錬金していく、何度も錬金していくと数百枚の防水の布をが出来上がった、そしてその防水の布を十枚ぐらい重ねて魔法の水を掛けながら錬金していくと大きな防水の布が出来上がった、その作業を繰り返して三十枚の大きな防水の布が出来た所で、作業を一旦やめる、そしてブリターニャには休憩をして貰い、俺は基地の周りに幼木や幼樹を密集する様に植えていった。

それから秘密基地の洞窟の中に大きな防水の布でテントを作り、馬車の開いているスペースに俺が作った草の服の余っている奴を敷いて俺の寝場所を確保しておいた、俺は余っている草の服の材料で草の毛布を作ろうと思って、さっきの大きな防水の布を作ったやり方で大きな草の毛布を作ってみると、品質は悪いが草の毛布が出来た、俺はそれをもう一枚作って眠りにつこうと先ほど確保した俺の寝場所に言ってみると其処には草の服の上に大きな防水の布が被せられていて、ブリターニャが寝転がりながら明かりのついたランプの下、魔導書を読んでいた、俺は嘆く。


「げぇ、俺が寝ようとしていた所なのに、姫様に取られてしまったぁ~!」

「何よぉ~、ユキヒコ!、私は草の服だと草の服同士でくっ付く可能性があるから危ないって言ったはずよ、それを伝える為に此処で待っていたのよ!」

「それじゃあ、姫様は此処からどいてくれるんですよね、俺は今そこで寝ようと思って草の毛布を作ってきたんです!」

「だから草の服だけだと危ないって言っているでしょ、その毛布は草の服の素材で作ったんでしょ、大体草は毛じゃないわよ!」

「いや、分かってるけど草の毛布っていう呼び方の方が、大きな草の布っていう呼び方よりも判り易いでしょ、それより草の毛布だけだと危ないなら、草の毛布をその大きな防水の布で包んでしまえば大丈夫だと思わない?、草の布団を作ってみようと思うんだけど、どうかな?」

「良い考えね、早速作ってみましょう!」


俺はブリターニャと共に草の毛布と大きな防水の布で魔法の草の布団を錬金していく、そうして出来上がった十三枚の魔法の草の布団を俺の寝場所とテントの下に敷いていく、早速泥人間改め草人間の何人かが布団の上に寝転がって休み始めた、俺は馬車の開いているスペースに確保した俺の寝場所に行って休もうとすると、やはりブリターニャに俺の寝場所は占拠されていた。


「姫様!、暗くなってきたし、俺はもう寝ますよ、姫様は何処で寝るんですか?」

「私はユキヒコの隣で寝るわ!」

「いやいや、俺は嫌ですよ!」

「何言っているのよ!、昨日は隣で寝てたじゃない、それにまだ寝る時間ではないわ、今から朝まで十二時間くらい眠るつもりなの?」

「十二時間!、それは眠り過ぎだなぁ、でもなぁ……」

「ユキヒコは絵本は読める様になったんでしょ、だったら次は勉強をしなくちゃだめよ!、この教科書を読みなさい、分からない所があったら私が教えてあげるから!」

「教科書を読むか……、ヨシッ、やってみよう、俺は貧乏で学校に行かせて貰えなかったから、楽しみだな!」

「貧乏だから学校に行けなかったのね、この世界でもよくある話だわ、安心して!私が教えてあげるわ!」


俺は夜の眠る時間までの間にブリターニャから勉強を教えて貰う事になった。


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