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エッセイ 

男のアレのサイズがなにでその、厚生省ちゃんとしろ!

作者: NOMAR


 コンドーム。

 アレのサイズと言えばこいつの出番なのですが。


 この話の前にまずは切っ掛けの説明をば。

 拙作において女性の胸のサイズに言及したり、あまつさえネタにしたりなどしてました。

 女性読者に不快にならないように、『男ってバカだなー』と、笑えるネタにしよう、と書いてました。


 セクハラとして許されないもの、反対に笑って許されるネタものとの境目を攻めて、叱られながらも続けていたりしてます。


 で、作中で出てくる女性キャラの胸の大きさランキングなんてのを、活動報告で出したときに、


『男性キャラのアレのサイズランキングは?』


 と、問われて、しまったこれは片手落ちだったか、と反省。女性だけ出して男性の方を出してなかった。それなら出してみようか? 

 しかし、男性の特殊部位ランキングとしても、それは長さか? 太さか?

 それともゲームっぽくステータス表記で、攻撃力、持久力、耐久力、硬度などと表記すべきか? どう出せば面白くなる?

 それに人種によって平均サイズも違うから、どうしたものか。


 などと、悩んでいるところで、けっこう重大な問題が発覚。


 コンドームのサイズのことなんですよ。

 昔から日本に住む外国人に問題となるのが、このコンドームのサイズ。

 旧JIS規格において、直径33ミリというのが日本のコンドームのサイズ。昔はこのサイズひとつしか無かったんですよね。

 そのためモノが大きい外国人にとって、都合の良いサイズのコンドームが無かった。海外から輸入したコンドームは旧JIS規格では無く、ジョークグッズとして売られていた、というもの。

 実用可能なんだけど、国内では避妊具扱いされない外国のコンドーム。なんだそれ? というのが日本国内のコンドーム事情。

 

 今ではS、M、L、XL、とサイズが増えました。

 増えましたが、おいおい、なんだそれ? というのは変わって無い。

 

【サイズの基準がメーカーごとに違う】


 オカモトの標準サイズは33ミリ

 サガミのレギュラーサイズは36ミリ

 3ミリ違います。

 オカモトでちょっとキツい、という人はサガミに変えてみてはどうでしょう。


 不二ラテックスはSサイズが34ミリと、オカモトの標準サイズより1ミリ大きくなってます。

 メーカーによりSサイズが標準サイズより大きくなってたりするんです。


 オカモトのLサイズ(スーパービッグボーイ)が直径37ミリ。これはサガミのレギュラーサイズと1ミリしか違いがありません。


 メーカーごとに基準がバラバラなので、サイズ表記よりも直径、全長の数字で合わせた方が良いようです。

 サイズ違いで緩みや破れが起きると、本来の役目が果たせません。

 こういうのを共通規格にしないでどうするのか。


【国内に流通するコンドームには外国人対応のサイズが無い】


 オカモトのメガビッグボーイ(XLLサイズ)で、48ミリ対応。

 しかし、EUでのコンドームの規格サイズは、


 55ミリ


 缶コーヒーぐらいの直径ですか。

 しかもこの55ミリも、EUで統一規格とするときにイタリアから、


『おいおい、55ミリじゃ破けちまうよ。もう一回り大きくしてくれ』


 と、言われたサイズ。

 日本のXLLサイズでもまだ足りない。


 外国人観光客が増えたと喜んでいるなら、コンドームも外国人対応するものを用意した方がいいんじゃないの?

 オリンピックを日本でやって更に外国人観光客を増やそうっていうなら、尚更では。


【オリンピックでのコンドーム配布】


 オリンピックでは感染病予防目的でコンドームを配布しています。1988年ソウルオリンピックから始まり、2016年リオではジカ熱の流行から、史上最多の約45万個が配布されました。


 日本でのオリンピックでも同様にコンドーム配布はあるのでしょう。

 日本のコンドームの製造技術を世界にアピールするのによい機会ということで、これで国産コンドームの輸出が増えるかもしれませんね。


【インドの人口増加はコンドームが原因?】


 真偽は怪しいのですが、インドの人口増加には、実はコンドームが関係しているという説があります。


 世界の標準サイズに合わせて作られたコンドームが、インド人のサイズに合わず、使用中に脱落して避妊に失敗してしまう、というもの。


 地域の大きさ比較で言うと、西アフリカで大きく、アジアでは小さくなっています。

 割礼といった習慣、食料事情でもサイズは変化します。

 オリンピックではいろんな国の人が来るので、コンドームのサイズも種類が多くないと対応できないことになります。


【オリンピック選手が必要なコンドーム数は平均14個】


 2010年バンクバーバーオリンピックでは7千人の選手に対して10万個のコンドームを無料配布。しかし、すぐになくなってしまい緊急追加。このときは選手ひとりあたり約14個のコンドームが必要となりました。

 使用以外にお持ち帰りもあったと推測されます。


【まとめ】


 コンドームはエイズ予防、性病予防に効果があります。これは完璧では無いものの、風邪の予防にマスクが効果があるのと同じ。


 厚生省もかつては薬害エイズを隠すために、税金使ってプロパガンダしてたときには、やたらとコンドームをお薦めしてたのだから。


 せめてEU規格と同じ55ミリサイズのコンドームを、日本のドラッグストアでも買えるようにした方がいいんじゃないですかね。

 こういうところをしっかりしないでエイズ予防とか、本気で考えているのか? 厚生省は?


 とは言っても国がこれを真面目に考えるとは思えないので、メーカーのがんばりに期待するしか無いところでしょう。

 海外向けに輸出している大きめサイズを、外国人観光客の多い地域では、コンビニやドラッグストアでも購入できるようにしてみてはいかがですか?


 そして、サイズの合わないものを使うのは危険があるので、男性は自分のサイズを把握した方が良いでしょう。


 なにせ、日本国内で買える最大サイズのコンドームを試したスウェーデンの男性いわく、


『小さくて、パン、と弾けて破れちまったよ』


 世界は……、大きい……。



 追記


 性感染については外国人から日本人に、だけでは無く、日本人から外国人に、も警戒すべきと考えます。


 

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― 新着の感想 ―
[一言] 確かに日本水準で作るのは、問題ですね。 外国人のサイズには正直羨ましい。
[良い点] 思いの外真面目で、ためになる内容だと思います。 女性のおっぱい云々は抜きにしても、そこは避けて通るべきではない問題ですね。 [気になる点] ヤヴァイ。 缶コーヒーとか入るわけがない。 マジ…
[一言] 男性器の長さや太さは勿論、女性器も人種や民族によって長さや口径が違うので、そこらへんは人体のマッチングの面白さだと思います。 そもそも産まれる赤子のサイズが違いますし、献血の標準量も違ったり…
感想一覧
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