アフタヌーン・ミルクティー
♪こんな晴れた日は出かけよう
きっと楽しいことがまってるから〜♪
ラジオから軽快な音楽が聞こえてくる
こんな晴れた日は出かけよう
季節は春
確かにいい陽気
だけど、こうやって家でのんびりするのも手だって思うよ
そんな風にラジオに耳を傾けながら、私は雑誌を眺める
揺れるカーテン
白いレースがひらり、ひらり
それにあたたかな木漏れ日
まるで天使が遊んでいるよう
そんな陽気を感じながら飲むアフタヌーンミルクティー
気持ちいいなぁ
幸せだなぁ
季節を満喫する私
そうしていると・・・
かちゃ
あっ、彼が帰ってきた
彼もこんな陽気が大好き
さっき出てったけど
やっぱりすぐに帰ってきた
彼は私をみて、少し驚いたように、目を丸くする
その後前足で顔をこすってる
そんなに私が珍しい?
彼は、すこしの間、じっと私を見てたけど、
すぐに興味を失ったように、歩き出し
日の良く当たってるあたりで寝転んだ
いつもそうやって、そっけない感じ
でも今日は許してあげる
だって確かに昼寝にはもってこいの午後だから
ぱら・・ぱら
風がページをめくってくれる
ラジオは私の気持ちによくあった、外国の音楽を流してくれてる
あぁ、きもちいなぁ
ミルクティーを飲みながら至福の一時、でも・・・
ふぁあ〜。
彼の気持ちよさそうな顔を見てると、私も少し、眠くなっちゃった。
こんな気持ちのいい日は、
外へ出かけるのもいいけれど
雑誌を見ながらゆっくりするのもいいけれど
日向でぽかぽか眠るのもいいかもしれない
そう思って私は・・・
ぼふっ、パタン。
机からいすへ、いすから床へと飛び降りていく。
そこから先は、彼のもとへと一直線
大の字で気持ちよさそうに寝ている彼の腕の辺りで
丸まってみる
あぁしあわせ
ふぁあ〜。
二度目のあくび
ほんとに眠いや
少し眠ろう、
彼がおきるまで
彼がご飯を用意してくれるまで
くぅ、くぅ、くぅ・・・・・
だんだんとフェードアウト
あったかい、午後のそよ風 ラジオの音
初投稿です!!
ご覧頂ありがとうございました。
この話は、「猫って普段何を考えているんだろう?」という発想から書いてみました。
舞台は、彼(人間)が放置したままのラジオを聴き、開いたままの雑誌を見て、飲みかけの紅茶を飲む私(猫)という場面から始まります。と、ここで補足しないといけないほど、猫っぽさの表現に不安を感じます。たぶん座敷犬との違いなんて、「身軽さ」ぐらいしかありません。
文章を書くにあたり、まだまだ模索状態なので、ご指導いただければありがたく感じます。
と同時に、個人的に感想などもいただければなぁ、など妄想しておりますので、なにか思われることがありましたら是非よろしくお願いします。