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才人の才人による凡人のための処世術  作者: 西モコナ
第1回、異世界到達。それは森の中だった。
10/21

【活動報告書】

 第10回目はこれまでのまとめと人物紹介です。

 どうぞ、良しなに。

 <異世界生活1日目>



 ①生態系について


 日本の春と同じ季節感だが、朝・昼・夕・夜の温度変化は見られず。

 現在、確認できる動物は存在せず、獣道も確認できなかった。虫と思しきものも未確認。但し、鳥の鳴き声は確認。

 始めに到着した地は森の中の湖の畔。徒歩30分の距離に川を発見。

 しかし、湖・川共々、水は流れず。日本の龍脈と酷似していることから、目視できる気、と仮定。(以後、気、と記載)引き続き調査を実行。

 目に見える木々は10mの長さと、成人男性数十人分の胴回りと推定。葉の大きさは敷布団と同等。枝は丸太ほどの大きさ。広葉樹。

 山菜・キノコ類を収集、毒見したが、日本との違いは見られず。



 ②異世界の特異性


 機器類の充電は切れず、異世界でありながら電波を受信。

 鞄の中に何を入れても膨らまず、抜いても萎むことはない。重量も変化なし。

 さらに、機器類以外、1度入れたものは入れた分だけ回復する鞄に変質。日本のもの、異世界のもの関係なく上限まで回復。

 湖と川に存在する気は、洗浄効果あり。飲めば元気溌剌(はつらつ)、吸えばリラックスできる。

 携帯電話に投稿人不明の共有が発生。乗っ取りと推察。勝手にアプリがインストールされる。アプリの詳細は明日、調査予定。



 ③まとめ・今後の見通し


 到着次第、森の中であったため村人は発見できていない。水や食事は消費しても回復するので、当分は凌げる。

 収集した特異な枝から棒を作成終了。今後、獣やそのほかの未知の生命体と遭遇しても対処できるよう常に警戒する。



 ーp.s.ー


 妻に今回のことがバレました。どうか、ご無事で。


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