第一話 日常
20XX年8月9日
朝6時に起きるのが俺の日課だ。
「はぁ~~~あ」
と、あくびが出る。そして俺、赤峰歩はいつも通り朝食を作りに台所に行く。
今日の朝食はどうしようかな、と考えていると。
「ピンポーン!」
と家のチャイムが鳴る。
今はまだ6時ちょっと過ぎだ、こんな時間に宅急便が来る予定はない
まぁチャイムが鳴ったので、玄関の前で
「どちらさまですか?」
と聞く。すると
「俺だよ俺、俺だよ」
と言ってくる。新手のオレオレ詐欺だと思った。
「歩~いる~」
聞き覚えのある声がした。
「雫?」
と聞くと、
「そうだよ~」
と返事が来る。
「今開ける」
と言って扉を開けたら二人の男女がいた。
男の方は、坂井光輝、俺の幼馴染で運動神経がある、元気なやつ
女の方は、柊木雫、この子も幼馴染で元気な子、だけど心配性である。
この二人が家に来たのだ。
「よう!歩!」
「おはよう歩」
と言われて、俺はぎこちなく
「お、おはよう」
と挨拶をした。
今日は何しに来たのか聞くと、勉強を皆でやりに来たらしい。
しかも朝飯を食ってないらしいから、作ってあげた。
「ふう、食った食った!やっぱ美味しいな歩の飯は」
「だね~~~」
人に作ることが無かった俺は、「褒めても何もでねぇからな!」
と言った。飯を食べてから俺らは、午後7時ぐらいまで勉強や遊びをしていた。
「いや~楽しかったな~~」
「うん!楽しかったね」
「また明日も来るから、じゃあな!」
「歩、また明日」
「また明日な~」
と軽く返事をし明日を楽しく待っていた。