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序章
「お前は何もできない」
そう俺は昔親に言われた・・・。
小学校一年の時だ。
そのころは、どういう意味か分からなかった。
それから二年が経ち、ある事件が起こったのだ・・・
十数名の子供たちがある小学校で亡くなった・・・
その事件で、俺の心は脆く、そして人と関わることを拒んだ。
あの言葉の通り、何も出来なかったことを、一人部屋で悔やんでいた。
それ以来、俺は部屋に引きこもった・・・言わば「ニート」ってやつに近いかも知れない。
中学になり、一応心の傷も塞がり学校に行くようになった。
中学3年の八月十日。皆が夏休みを満喫している時に。
ある『こと』が起こった。
それも、普通では考えられない
すごく非科学的な、ことが・・・