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怪奇ショートショート

僕と猫

作者: タンしお


僕は高校生。


僕の朝にはルーティーンがある。

高校へ登校する時に公園で一度休憩してから行くというものだが、そこにいつもいる可愛らしい猫を見てからだと不思議と力が湧いてきて怠い朝が華やかなものになる。


今日もこの公園で休憩する時間を作るために朝ごはんを抜いてきた。

自転車を止めて公園のベンチに座る。


あぁ今日も居た、居てくれた。

その猫は三色の毛色をポツポツと彩っていてその毛並みには一種の神々しさまで感じる。

実に可愛い。あの計算尽くされたかの造形は僕の心を癒してくれる

朝の独特の時間の早さもこれから授業を受けることも留年が間近なのも全て忘れさせてくれる。

あぁあの生き物はホントに素晴らしいなあ。






我輩は猫である。


今は野良猫をやっているが、以前は家猫で多少なりとも愛されていたと思う。

我輩を養ってくれていた婆さんが死んでからは我輩は家を追われる身となった。

だが、この野良の生活も悪くない。

好きな時に寝て、好きな時に飯を食う

産まれてこの方野生というものには無縁であったが、なかなか自由で楽しいものだ。

だが、一つ気がかりなことがある。

毎朝我輩の顔を見に来る輩がおってだな

そいつの姿かたちがどうも人間とは思えん

風船の様に膨らんだ真っ赤な顔には大きな目が一つ付いているだけで、とてもとても人間とは言えない。さらに足は八本で吸盤の様な丸いポッチが幾つも付いていた。

あぁあの生き物は本当になんなのであろうか。



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