ルームメイト
「あのクソ先公ども…」
俺は、ようやく寮に着いた。
だが、辺りはもう真っ暗で、
夕食の時間をとっくに過ぎていたが。
この学園…広すぎるだろ…。
後…寮の場所も聞いとくんだった。
そんな事を後悔しながらも、
寮の鍵に記された番号の部屋に向かう。
「A102…あった。ここか」
鍵の番号の部屋に着いたので、
鍵を差し込み部屋を開ける。
…まぁ、恐らく誰も居ないだろう。
男と女が一緒はマズ…。
「ふぅ…気持ち良かった」
ゲッ!人居るのかよ!?
俺は、すぐに部屋の外に出ようとした。
だが、焦って足を滑らせてしまった。
ムニュ。
…ん?何だ?
床ってこんなに柔らかい物だったか?
上を見上げると金髪の美少女が顔を真っ赤にして、
俺を見ている。
当然だ。何せ俺は…。
バスタオル1枚という、お風呂上がりの子に
抱きついてしまっているのだから!
「ご…ゴメン!」
俺はすぐにその子から離れ、謝る。だが…。
「貴方…。言い残す事はある?」
当然、お怒りのようだ。
「本当にゴメン!その、何と言うか…。
柔らかかったよ!」
って、何言ってんだ俺!?
「そうか…。どうやって入ったのかは、
分からないけど、とりあえず殺そうか…」
お怒りだあああ!
そして、彼女は剣を起動させようとする。
「剣!起動!」
だが、そうはさせない。
俺はすぐに彼女の手首を押さえ、剣を奪う。
「ゴメンね。でも、君…能力者でしょ?
だから、剣を起動させる訳にはいかないんだ」
俺は彼女が能力者である事がすぐに分かった。
剣の刀身が俺と同じように変化したからだ。
そんな彼女に剣を部屋でなんて使わせたら、
周りの部屋の子に被害が及ばないとは限らない。
「か、返して!変態!嘘でしょ…。日本の変態は
ここまで強かったの…」
さらりと変態扱いを俺は受ける。
「起動させないなら、返すから」
俺は彼女をたしなめる。
というのも、バスタオル1枚のか女の子の手首を
押さえ付けている状況は流石に人に見られたら
ヤバい。
だから、この子が怒りを納めてくれれば…。
「早く、放して!変態!」
…うん。この子今放したら剣を起動されて、
俺殺されるわ…。
「放してと言ってるでしょ!変態!」
「ちょっ…。オイ…。そんな暴れたら」
暴れる彼女を押さえていて、不安がよぎった。
…バスタオルがはだけてきている…。
…だが、神は非情なようだ…。
…はらり。バスタオルが彼女から離れ落ちて、
彼女は一糸纏わぬ姿となった。
「イヤぁァァァァ!!!」
彼女は恥ずかしさの余り叫ぶ。
ヤバい…。これは、…マズい…!
「ゴゴゴ…ゴメン!今、バスタオル拾うから!」
俺は、バスタオルを拾い上げて、
彼女のアレやコレを俺の視界から隠そうとする。
しかし、焦りと彼女が暴れる為に俺は足を
また滑らせる。
…あっ、ヤベッ!
俺は裸の彼女をベッドに押し倒してしまった。
マズい…。マズい…。
「くっ…。私はこんな…こんな変態に…
初めてを…奪われるのか…」
彼女は泣き出してしまった。
…って!いよいよヤベェよ!
こんな所誰かに見られたら…。
「大丈夫ー?隣だけど叫び声が聞こえたから…」
見つかった…。しかも、聞き覚えのある声が…。
「涼ーくーんー?」
よりによって雪花にこの状況を見られた。
「雪花…。ち、違うんだ…」
「なーにーがー?」
泣いている全裸の同級生を押し倒している
男にしか見えない為、何を言っても無駄だろう。
「剣…。起動…。」
「雪花!そ、それ!剣!?流石にそれは!」
「大丈夫だよ。変態。手加減するから…」
「うわああああ!!!!!」
俺は雪花にこの世の痛みとは思えない程、
痛めつけられた…。
…ルームメイト居るなら、最初から言ってくれよ…。