一生一緒にいてね
神はいるか?
否。
絶対に、いない。
神とは、完全な存在だと言う。
なら、世界に苦しみがある現状を、そのままにしておくはずがない。
善悪がないというのなら。
そんなもの、神とは言わない。
人に量れないと言うのなら、それをありがたがる必要はどこにもない。
信仰する人しか救わないなら、神とは言わない。
だから。
もしいたとしても、それは私たちには関係のないことだ。
神は、死んだ。
どんな神だとしてもそれは、死んでいる。
神と呼ばれているだけの存在はごまんといるが。
そんな無責任の塊は、塵ほどの価値だって持っちゃいない。
神性?
そんなものは、この世に存在しちゃいない。
神であるだけのものに、神の資格はない。
馬鹿どもが。
神がなんたるかすらわからない馬鹿ども。
だから、人にさえなれないんだ。
楽しくなかった。
心が動かなかった。
共感も、何もできなかった。
どんな言葉も、歌も、作品も。
それは、私じゃない。
みんな、当たり前のように気持ちがわかるらしい。すごい。
私は、予測しか出来ない。
だから、自分に向けての言葉は、私にしか作れないんだと。
そう気付いて、心がスカスカなことに気付いた。
もしくは、歪な形をしているのか。
それとも、沈んでしまっているのか。
よく分からなかったけど。
描くなら何を描くか。
語るなら何を語るか。
性善説だとか、性悪説だとか。
そんなの、善と悪の定義が曖昧なんだから、議論するところまで行ってないだとか。
それが楽しいの?それが難しいの?
語る価値があるの?
結局わからない。
わかることと言えば、無知で馬鹿な自分だけだった。それだけが自覚できた。
掴んでいる気にすらなれなかった。
答えを聞かれても、何も言えなかった。
みんなが考えている間私は、その前の段階で足踏みしていたから。
どんどん進んでいく。
私はまだ、歩き出すことすら出来ちゃいない。
大抵の問題は解決しない。
問題じゃなくなるだけ。
私は一度も、救われちゃいない。
あんなことあったね、そうやって笑える日が来る。
そんな救いは求めちゃいない。
あれは最悪だった。
あれは辛かった。
あれは苦しかった。
でも、だから今がある。
そんなものは求めちゃいない。
意味が消えただけだろ。
後から付ける不可逆の暴力で、昔の私は泣いている。
あれはずっと、辛かったまま。
私だけはずっと、側にいてあげるよ。
美談になんかしないよ。
だから。
消えないでいてね。
あぁ。
小さな手だね、かわいいね。
見つめることしか、出来ないけれど。




