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第23話. 異世界の少年、地球でお泊まり会に参加する。⑦

 「シン、まずはルールを説明する」

 「うん」

 「このゲームは、相手プレイヤーを攻撃して全員をリング外に飛ばせば勝ちだ。但し、1人のプレイヤーにつき2回まで復帰することができる。つまり、3回リング外に飛ばされたら負けってことだ。ここまで分かったか?」

 「う……うん」


 俺は頷きながら浩介の説明を聞く。

 俺の返事を聞いた浩介は、ゲームのルール説明を続ける。


 「シン、キャラクターの隣に表示させれてるパーセンテージを見るんだ」


 浩介は、テレビの下の方に映ってる俺が選んだキャラクターの隣にあるパーセンテージを指差す。

 

 俺は浩介から浩介が指差すパーセンテージに視線を向ける。


 「今は0%って表示されてるだろ?」

 「うん」

 「このパーセンテージは相手から攻撃を受ければ上昇するんだ。このパーセンテージが高ければ高いほどリング外に飛ばされる可能性が高くなる。つまり、相手からできるだけ攻撃を受けずに、相手を攻撃することが重要になる。一応、一度リング外に飛ばされても復活したときはパーセンテージは0%に戻る」

 「な……なるほど」


 今までの浩介の説明を聞いて、今のところ分からないところは特にない。


 「次に簡単な操作方法だ」

 「うん」


 俺は再びテレビから浩介へと視線を戻すが、今度は浩介の手元を見る。

 ちなみに、俺は今浩介と悠斗に挟まれる感じに真ん中に座っている。


 「この左のスティックを左右に倒すとキャラクターが動くんだ。こんな感じにな」


 俺はもう一度テレビの画面を見ると、浩介が使っているキャラクターが左右に動いている。


 「すご」

 

 俺は思わず一言感想を溢す。


 「次に、キャラクターはXかYボタンでジャンプする。そして、AとBボタンは攻撃ボタンだ。AよりもBの方が攻撃力としては高いが、Bボタンでの攻撃は、攻撃した後などに隙ができてしまうのが弱点だ」

 「うん」

 「まあ、他に色々と小ジャンプ攻撃や、つかみなどがあるが、初心者ならこれぐらい分かっていれば平気だろう。あとはプレイしながら学べば良い」

 「うん。ありがとう」


 俺は分かりやすく親切に説明してくれた浩介に感謝の言葉を伝える。


 「それじゃあ、やろうぜ」


 俺の隣で浩介が俺にプレイ方法を教えている様子を眺めていた悠斗が、浩介の説明が終わったと同時に言葉を発する。


 「シン、準備は良いか?」

 「うん」


 テレビには3体のキャラクターが動いている。俺が使う丸い形をしたピンク色のキャラクターに、悠斗が使う緑色の服に身を包んで剣を持つキャラクター。そして、浩介が使う筋骨隆々で力強い体つきを持ち、黒いマントに身を包んだキャラクター。


 ゲームが始まって俺がコントローラーをしっかりと握ると、既に悠斗と浩介は戦っていた。


 「くっそ」


 隣で悠斗が声をあげる。

 画面の下の方を見ると、二人ともパーセンテージが上がっていたが、浩介よりも悠斗の方が上昇速度が早い様子だ。

 現在のパーセンテージは、悠斗が48%、浩介が18%だ。ちなみに、まだ戦いに参戦してない俺は0%である。


 俺は悠斗に加勢した方が良いと思い、左スティックを左に倒し、浩介のキャラクターに向かって突進する。そして、Aボタンを押す。

 すると、攻撃は当たったが、浩介に反撃される。浩介の攻撃を受けて、俺のキャラクターのパーセンテージは0%から9%へと上昇する。

 俺は下がることなく、そのままAを連打し続ける。


 「良いぞ、シン!俺も続くぜ!」


 一度浩介から距離を取っていた悠斗はそう言いながら、浩介のキャラクターに向かってダッシュする。


 「これでどうだあああ」


 悠斗はAとBボタンを同時押しし、スマッシュ攻撃を浩介に仕掛ける。


 「甘い!」


 浩介は悠斗の攻撃をジャンプして避け、悠斗に反撃をする。浩介が反撃した攻撃は大きく、悠斗のキャラクターはリング外へと飛ばされる。


 数秒後には悠斗のキャラクターはリングへと復活する。


 俺はダッシュやジャンプをしながら浩介にAとBボタンで攻撃をし続ける。しかし、浩介は避けが上手く、攻撃があまり当たらない。逆に俺は避けにまだ慣れていないため、パーセンテージが徐々に上昇していく。

 現在のパーセンテージは、悠斗が0%、浩介が48%、俺が86%である。


 俺はそれでもAとBボタンを連打し続ける。すると、ある時俺が使っているキャラクターからはさっきまでとは違う攻撃が出る。


 「しまった……」

 

 浩介がそんな声を出すと、その攻撃は浩介のキャラクターにダイレクトヒットし、浩介のキャラクターはリング外に吹き飛ばされる。


 「すげえな、シン」

 「マジか……シンもスマッシュ攻撃を使えるようになったか」


 浩介のキャラクターが吹き飛ばされて、悠斗と浩介は俺を称賛する。


 「スマッシュ攻撃って何?」


 俺はスマッシュ攻撃が分からず、二人に質問する。


 「スマッシュ攻撃はな、AとBボタンを同時に押した時に発動するんだ。威力は高いが、隙が大きいのが弱点だな」


 悠斗は一度ゲームを中断し、スマッシュ攻撃について説明してくれる。


 「そ……そうなんだ」


 「それじゃあ、ゲーム続行だ」


 悠斗は「ゲーム続行」ボタンを押して、ゲームを再開させる。



 この後、試合は3分ほど続いた。そして、今はこんな状況である。

 悠斗は浩介によって3回リング外に吹き飛ばされ、脱落。そして、俺は既に2回吹き飛ばされ、今のパーセンテージが68%。対して、浩介は俺が一度吹き飛ばしたきりで、まだもう一度復活できる状態かつパーセンテージが51%である。


 「シン、頑張れ!」


 既に脱落した悠斗はテレビ画面を見ながら俺を応援する。

 今日初めてゲームというものを知り、今実際にプレイしているが、浩介と戦って浩介は強いと俺は感じた。

 これ、勝てるか。

 俺は少し不安になるが、改めてコントローラーをしっかりと握る。


 「それじゃあ、行くぞー」


 俺は声をあげながら、スティックを左右に倒す。

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