一緒
小説書くの結構楽しい………
ネタ………大丈夫か?
4 一緒
「今何時?」
冬人が棚田にたずねる。
「今は午後の5時だな」
「ふーん………暇だしなんかする?」
「うーん………」
棚田は考え込んだ。
宿題まだやってないし、後で部活の後輩にメールでアドバイスしなければいけないし………
「ぁ………別に忙しいなら無理しないでね?」
冬人が申し訳なさそうに言う。
いや、考えてみろ棚田。たまにはこの窮屈な勉強から離れてもいい………
そんな考えのもと
「いや、遊ぼうぜ」
と棚田は言った。
「………」
「………」
二人とも神経衰弱をしている。
あと四枚。先に同じ絵柄のカードをとった方が勝ちだ。
「………いくぞ………?」
と言って棚田がカードを捲ると………
「よっしゃあ!」
「うわぁぁぁ!」
という声が響いた。
棚田が同じカードを捲ったのだ。
「くぅぅぅ………」
冬人が悔しそうな声を出す。
「相変わらず、お前はゲームで俺に勝てないな」
棚田が冬人に向かって少し煽るように言う。
「もぉぉぉ!」
冬人が手を棚田の脇の方に伸ばしてきた。
「おわっ?!ちょ、マジでくすぐるのは勘弁!!」
棚田をくすぐりながら冬人は思った。
(こうやって一緒にいるの………僕が女の子って知ったらどうなるんだろう………)
「フフフ。今度は僕が勝っちゃうゲームしよ………」
「俺に勝てるゲームなんてあるのか?」
「教えてあげよう………その名も………」
冬人がバックからポッキーを出してこう言った。
「ポッキーゲームだっ!」