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仲良しな二人
仲良しっていいですよねー。
いや?別に僕は友達は少なくないですケド?
3 仲良しな二人
「ねぇ光。学校どう?」
「んー。まぁまぁ」
棚田が曖昧な返事を返す。
「そういう冬人はどうなんだよ」
「僕?人気過ぎて困っちゃうナー。光と違って」
棚田をつつきながら冬人が言う。
かなり二人は仲良しだ。
ただ、二人は小さな頃から仲良しという訳ではなかった。
中学生の頃に急激に距離が縮まったのだ。
「そうだ、僕しばらく光の家に泊まるから」
「は?」
「その反応は少しショックだよ………」
しょんぼりしながら冬人は言う。
「別に嫌な訳じゃないぞ?お前かわいいし」
棚田が言う。
「ふぇ?!な、何言うの急に?!もー!」
冬人はそう言うとポカポカと棚田を叩いた。
「あはは。ごめんごめん」
笑いながら棚田は言った。