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亡霊

作者: 黄色い雀

眠るには惜しい夜。

白い亡霊が舞い降りる。

尊い君に見てほしい。

永遠に眠って、煩わしい記憶。

永遠に眠って、嘆かわしい記憶。

歪んだ屋根をすり抜けて、白い亡霊舞い降りる。

新調した古着を着て、憧れのあなたの真似しています。

このまま眠るには惜しい夜。

尊い君に見てほしい。

とんとん囁き、とんとんつつく。

君は知らない眠り顔、とんとんつついて囁いて。

古びた体をすり抜けて、白い亡霊と戯れる。

澄んだ心をだしぬいて、白い亡霊の真似をする。

かわいい寝顔はそのままで。

尊い君には見てほしい。

新調した古着を着て、憧れた明日を待ってます。

このまま眠るには惜しい夜。

このまま眠るまで、白い亡霊に覆われる。

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