表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

異世界転移における鈍器の扱いについて

作者: しらゆき

酒場の飲んだくれの愚痴のようなエッセイをまた書きたくなったので書く

題名のとおり鈍器について、と言うよりも愚痴であるので刃物の危険性をまず取り上げる

田舎出身の男性であるならば木の棒持ってチャンバラとまではいかなくとも、生えてる木や枝をぶっ叩いた事くらいはあるだろう

剣道の竹刀でも学校の箒の柄でもなんでもいいがある程度の長さと固さがある棒だ

うってかわって刃物はどうだ

包丁で食材を切ることはあるだろう。ナイフで木や鉛筆をわざわざ削った人もいるだろう

だが何かに思いっきりぶっ刺したり切りつけたりすることは無いだろう

刃物を損傷したら周りの大人に叱られるし、何よりも刃物が欠けて跳ね返ってきたり傷付けた物が跳ねて自分を傷付けたり危険があるからだ

まあ今の中年の田舎出身であれば山で鉈振るいながら歩いた経験はあるだろうが、それでも軽く振るうくらいだ

人やら動物やらに刃物を害意を持って振るうことが平然と人間はこの令和日本ではそうそういない

必要がなく危険だからだ

そこで異世界転移でいきなり刃物をブンブン振り回して大活躍する転移者

これに非常に不満と違和感を持つ

人や魔物を切るときの精神性や、きちんとした切り方でないと切れないなどの問題点に言及しているエッセイは見受けられたのでそこは深くまで掘り下げないが、そもそもの刃物は危険である

包丁で指を切ってちょっと血が出たなんてものはよくある話だ

慣れれば気を抜かないとそうそう起こらないが、慣れてなければ普通に起こるというか起こらなければ不自然である

何故ならば剣でも刀でも重い

普通に鉄の塊である

そんなものを振り回していきなり大活躍!

あり得ないだろう

身体能力がどうこうと言ったレベルではなく、剣や刀の長さ重さに慣れていない人間が刃物を振ればどこを切るかもわからない

包丁やらナイフは一般的な武器と言われる刃物と比較して非常に軽い

それで多少血が出るのにそれより重い刃物だとどうなるか

指の数本無くなっていても何の不思議も無く、切り傷は体の何処かに無ければおかしいだろう

勿論そういったことがあったが回復魔法で傷跡がなくなりました!といった解決をすることもできるだろう

ただ刃物に限らず武器の訓練は命の危険を伴う

そこでいきなり召還であれば刃物を使わない訓練をみっちりやるであろうし、転移しただけであれば練習で刃物を振るって傷を負ってそこから病気になることも考えられるだろう

刃物は危険であるなんて人間なら誰でも知っているのに何故剣やら刀やらを持たせるのだろうか

見栄えが良いからという理由以外では何かあるのだろうか


さて鈍器である

まず言っておかねばならないことは鈍器も皆さん知ってのとおり危険である

ある程度固くて長ければ小さい子供が大人を怪我させることも容易であるし、急所に当たれば死ぬだろう

だからこそ鈍器も武器であるのだが、それでも刃は着いていない

尚モーニングスターのような刺付き棍棒はより危険と言うか、普通の刃物よりも扱いが難しいので今回の話とは外れるので除外する

では刃物と比較した棍棒の利点である

刃が着いていないと言うことは、訓練中に打撲を負うことは勿論あるだろうが、指や手が落ちることは尋常の訓練ではないだろう

勿論頭に当たれば危険だが、それは剣でも変わらない

なら出血が起こりにくいだけ鈍器の方が良いのではないだろうか

そして鈍器の形にもよるが、骨などの固いものを砕きやすい

冶金技術が発達おらず十分な固さが無くとも質量が大きければダメージを与えることも可能である

扱いやすく効果的、まだ他にも利点がある

整備性である

当然ではあるが、整備無しでいけるとは言っていない

長くて重い武器を振り回してぶつけるのであるから剣も鈍器も整備は必要である

ただ刃物より長持ちし、切れ味が下がるなんてことは考えなくて良い

そもそも太さが剣や刀より太い

これが壊れるのであればどの武器でぶん殴っても駄目だろう


話は少し戻るがちょっと自分で考えてみよう

包丁でおもいっきり切っていたら手を切って血が出た

そんなことがあれば怖い

普通に怖い

時間をかけてゆっくり刃物を扱う技術をつけるか、度胸を一発つけて自分が多少出血してもいいと思い切りよく刃物を振るうかである

しかしそんなに時間をかければ読者は飽きるか度胸をつける難しい描写をしなければならなくなる


また獲物の買い取りでボロボロだから~などの描写があったりするが、主人公がいきなり獲物の首を切り落として万々歳!なんて物もどうかと思う

普通の動物ならそこまで近付くのも難しいし、好戦的という設定の魔物であっても動脈を切って少し血を抜いただけで即死はどうなのだろうか

流石に死ぬまでが短すぎる

獣を生きた状態から捌いたことが無いのでわからないが、魚は丁寧にやるならば血抜きと神経締め、内蔵を抜いたり皮目に臭みがあるので皮を剥いでキッチンペーパーでくるんでなんやかんやしたり

まあ色々と手順を踏むが、首を切っただけでお肉最上級評価!と言うのも妙な話になる

鈍器で脳天絞めか気絶させた後血を抜くのが一番だろう

普通に首を切っても暴れまわるし首を落としたら内容物か散乱する

それが肉に着くことも十分に考えられる


ごちゃごちゃ色々と適当に書いてきたが結局言いたいことは最初は鈍器が一番!

慣れて刃物の扱いもわかってから剣や刀を使おう!

まあ僕の好みは鈍器だけどね!

ぶっ壊れずなんでも切れるならそういう描写が無いと不自然極まりないね!

刃物の利点を途中でダルくなったので、感想で刃物の利点を長々と書いて♡


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] チートの度合いにもよるけどやっぱ鈍器だよな! そして身体強化が物理法則超え始める(振り下ろしとかのメリットを超える)と素手が一番になりそうではある。
[一言]  古代ローマの戦術家が「剣は切るものじゃなくて突くもの」と自著の中で長々と書いているそうです。  ほんのちょっとでも突けば(当時の医療なら)助からないので、鈍器で殴るよりも楽だったんだと思い…
[一言]  条件によって評価が大幅に変わりますが……  近接武器で、汎用的に使うと考えると、個人的にはやっぱり槍を推しますかね?  打撃武器は使うのにあまり技術を要さないのは、大きなメリットなんですけ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ