第三話:気になるので聞きたくなりました
サクッと読める異世界チート転生ものです。
まだ読んでいない方は是非とも宜しくお願い致します。
神剣を手に入れました。
え、こういうのってこんな簡単に手に入っていいものなの?
ド〇クエ然り、F〇然りこういうファンタジー系ってこういうものを手に入れるのにドラマチックなイベントが起きるのに『あ、忘れてた』ぐらいのテンションで渡していいものなの?
「あ、その神剣ね。数ある神剣の中では弱い部類だけど、普通に神様殺せるぐらいの力あるから変に使っちゃダメよ」
そんな物息子にポイとあげないで母さん!!
「アーサーならそんな事しないし、お母さん安心だわ~」
・・・なんで母さんはここまで俺を信頼するのだろうか。そう偶に思ってしまう。
だって普通だろ? こんな神殺しも出来る剣を渡すんだぜ? 信頼しなきゃ無理だろ。
「なぁ、母さん。なんでここまでしてくれるんだ?」
俺は我慢出来ずにクエスト帰りに聞いた。
「どうしたのよ~、急に」
「いいから」
どうしても気になる。
「簡単よ? あなたは私の息子だから」
・・・・・・。
「母さん。でも俺は・・・」
「『他人』・・・でしょ?」
母さんが話を遮って答えた。そうだ。俺は義理の息子・・・所詮『他人』だ。母さんがここまでする理由が『息子だから』では納得できない。
「ふふ、そんな事気にしていたの?」
クスっと笑う母さん。何か恥ずかしくなってきた。
「昔の話よ。お母さん、色々な生命を創造したわ」
母さんが思い出すように昔話を始めた。母さん・・・コスモス神の創造神話のことだ。
「お母さんの子供達はね、皆直ぐに一人立ちしてその世界の統治を始めたの」
そう、母さんは神々を創造して世界の統治を任せた。
「その時はね、何も思わなかったんだけどね・・・お母さん、寂しいことに後で気が付いたの」
寂しそうにそう語る母さん。
「・・・母さん」
「子供達に何かすることも出来なかった。母親らしい事も出来なかった。だからね、アーサーには母親らしいことしてあげたいの。それが他人だろうが関係ない。愛情を注ぎたい子があなただったのよ、『山内』」
俺の本名・・・。
そっか、母さんは寂しかっただけか。そんな母さんの純粋な気持ちに水を差してしまった。
俺は何て馬鹿なんだ・・・。
「母さん」
俺は母さんを優しく抱きしめた。ありがとうという感謝をこめて。
「あらあら、どうしたのよ」
ふふふと笑いながら頭を撫でてくれる。それが心地良くて嬉しい。流石神様のお母さんだ。
「じゃあ帰りましょうか、アーサー」
「そうだね、母さん」
俺はニッコリと微笑んだ。この人の息子で本当に良かった。でも・・・。
「母さん!! そのドラゴンは置いて行って! 目立つ!」
「え~!! これあれば絶対ランクアップよ」
「どうやって説明するんだよ!」
折角いい話で終わりそうだったのにこの母さんは・・・。でもそんな所が・・・。
にしもあのドラゴン、マジで置いて行ってくれないかなぁ。持って帰る気満々だし。
はぁぁぁ・・・。
「ま、魔王様!! 大変でございます!!」
「・・・。どうした」
「西の森に配置していましたレッサードラゴンが何者かに倒されました!」
「何? いくら下等な竜種とはいえ、人間ごときにそう簡単に討伐されないだろう・・・」
「もしかしたら『勇者』かと」
「・・・」
「ま、魔王様・・・な、何を・・・」
「余の前でその名前を出すな!」
「も、もしかしてっ! お、お許しください! ま、魔王様!! ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
ガリガリ・・・バリ・・・ゴック。
「ふぅ・・・・・・。サリファス!!」
「お呼びでしょうか」 「魔王様」
「リナの街に行き、竜を倒した者を殺せ」
「よろしいのでしょうか?」 「あんな下等な人間の住む街で私たちが暴れても」
「嗚呼、構わない。『勇者』なら早めに始末したいからな」
『かしこまりました』
「この」 「『魔女』サリファス」 「魔王様の御心のままに・・・」
いかがでしたでしょうか?
ついに魔王とその四天王が動きます。アーサー達はどうなることやら・・・。
是非とも感想等宜しくお願い致します。




