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プロローグ『何も感じない』

『大災厄の魔女の弟子!』

よろしくお願いします。

 頭がぼんやりする。鉄剣で刺されたところが痛む。口の中が血の味がして気持ち悪い。


「もう……無理か……」


 俺がこんなことになったのは、俺が住んでいた村の場所によるものだった。

 俺の村は、ある国と国の国境のど真ん中にある。

 そしてその国同士は敵対していて、こんな小さな村でも、自分のものだと主張して奪い合った。


 それだけならまだ…良かったと思っている。


 だが奴らはこの村で戦争を始めやがった。

 理由は、「こんな村があるから面倒なことになるんだ」……だそうだ。

 だから敵国も含めて村の連中も皆殺し。という俺達にとっては突然隕石が降ってきた並の驚きだった。


 この村はずっと昔からここにあるし、両国にも迷惑を掛けないよう、自給自足で暮らしてきたんだ。

 だからこんな仕打ちを受ける義理は無い。

 ここにあるからという理由だけで、市民を殺していった。

 いや、あいつらにとっては俺達は市民ですらない、ただ邪魔な存在だったんだ。


 これならまだ村を追い出されるほうがマシだ……。


 父も母も死んだ。弟は火矢に射たれ焼け死んだ。妹は国の兵士に連れていかれた。

 妹は泣きながら、俺に「逃げて」と言った。


 今の俺には武器も技術も無い。兵士に勝てないことなんて自分でもわかっていた。


「死ね…ない……ッ!」


 まだ妹が生きている可能性がある。助けられるかもしれないんだ。

 他にも奴隷として連れていかれた奴らだっているんだ。

 村で一番足が速く、体力があり、ほんの少しだけ魔力を持っている俺を逃がすために、父も母も、俺の友人たちも、村の奴ら全員が少しでも逃げる時間を稼いでくれたんだ。

 こんなところで倒れている暇は無いんだ。

 俺は、生き残った村の奴らを、助ける。


「その……ためには……」


 そのためには、両国に対抗する力が必要だ。国家反逆なんてしったことか。大切な家族を殺されて黙ってるなんて出来ない。

 しかしそんな力、俺がいくら修行したって無駄だ。

 見様見真似で才能もない俺が、力を手に入れるには。


「魔女の……ところへ……」


 この村、いや、世界共通で知られている伝説がある。

 世界の何処かに、“魔女”という存在がいる。

 いや、その魔女というものが彼女1人を指しているのだ。


 魔女は人どころか、魔物にすら恐れられている存在だ。

 いつもはひっそりと暮らしているらしいが、何かのきっかけで外に出ると、世界が変化するレベルの魔法を放つ。


 理由はわからないが、彼女を見つけ、弟子になることが出来れば……助けられる可能性は格段に高くなる。

 しかし魔女を見付けてしまうと、殺されてキメラの材料にされるとか言う話もある。

 これは賭けになるが、彼女ほど魔法に優れた者は居ない。


「探さな……きゃ……」


 畑を耕す桑すら思うように振れない不器用な俺だが……魔力というものが少なからずあるのだ。

 辺りを照らすだけだが、独学で覚えた光魔法も一つ使える。

 魔法なら、魔女に教えてもらえば______。







 ……あぁ、何も見えない、何も聞こえない、何も感じない。


 そこで俺は、自分が死んだことを悟った。

『うまはじ!』をメインでやってるので

こちらの投稿頻度は…よくわかりません。

でも頑張ってみます。


え?他のやつはどうしたのかって?


…………。


………………。


……では次回もお楽しみに!?

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