学院祭開始
準備が着々と進んで、時が経っていよいよ学院祭が開催される。
学院祭は三日間行われる。今日はその初日。一生懸命準備をしてきた学院生達はやる気に満ちた顔をしている。
そして学院会会長である王子殿下の開会宣言で学院祭が始まった。
そして私は今シャルと一緒にいる。
今回もまたまた放置されて…というわけではなく、学院会のみんなも学院祭を楽しみたいだろうということで、色んな役目を交替交替で行う事になっている。
つまり警備部以外は事実上フリー。今回は楽だ~。
でもってどうしてシャルと一緒にいるかと言うと…。
「先輩!思いっきり楽しみましょう!」
「ホントに私と廻って良いの?好きに動いて良いんだよ?」
「先輩と廻ってみたいんです!発案者である先輩から見て形になったこの行事がどう見えるのか、それを確認したいんです。来年に生かせるように」
「あら、シャルは勉強熱心ね~。偉いわ~」
私はシャルの頭を撫でる。既に来年の事考えてるとかどんだけ真面目なのよ、この子。
「でも楽しむのも重要よ!学院祭はお祭りなんだから!それじゃあ行きましょ!」
「はい!」
歩き出した私に嬉しそうに付いてくるシャル。本当、可愛い後輩。
私は頭の中である決意を固めていた。
近いうち、シャルに会長や副会長の手伝いをさせよう。それで仕事を覚えさせる。そしてある程度したら、シャルを次期会長に推薦しよう。
学院会の良い点や改善点を客観的に分析し、時には的を得る言葉を言う時が彼女にはある。周囲の物事を見る力は、成長すれば王子殿下にも退けを取らないはず。学院会会長の座に相応しい働きをするだろう。
「…?先輩、どうかしました?」
「ん?ううん、なんでもないのよ」
おっと、考え事してたのを見られたか。まぁ、今は楽しもう。せっかく可愛い後輩が一緒にいてくれるのだから。




