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異世界で最強 ~転生と神の力~  作者: 富岡大二郎
第三章 学院生活 二年目
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学院会初の大仕事

 武術大会当日。

 去年までとは違い、学院会の役員は先生達とほぼ同じ時間に登校。講堂に集まり、役員全員で終了までの流れを確認。最終ミーティングを行った。


 朝のホームルームが終わって、大会に出場する学院生以外の学院会役員が再び講堂へと集まった。

 会長である王子殿下はリィンとともに既に実況席へ移動したので、私が役員をまとめている。


「今日の武術大会が学院会発足後初の大きな行事となります。今日そして学院祭での働きぶりと結果次第で、今後の学院会の命運が変わってきます。

 頑張り過ぎず気を引き締めて、皆さんで一致団結して今日の大会に臨みましょう!」

〈〈〈はい!!!〉〉〉


 私がみんなの前に発言すると、みんな元気良く答えてくれた。緊張している人も見られたけど、多分大丈夫そう。


「聞いたか!アイラが言った通り、今後の命運がかかっている!そして今日においてその最前線に立つのが我々警備部だ!

 警備部の動きで今後が判断されると言っても過言ではない!気を引き締めろ!軍にも負けない力を見せてやれ!」

〈〈〈はっ!!!〉〉〉


 警備部部長のレイジが警備部にめっちゃ張り切りながら叫んでる…。でもさすがに軍並は無理だと思う。


「あなた達も徹底的に目を光らせてください!挙動、行動の怪しい人は絶対に逃さないで!曖昧な情報を流さないように!

 迅速に正確に真実を!それを絶対に忘れないでください!良いですね?特殊調査部の威信をかけて!」

〈〈〈はいっ!!〉〉〉


 ……ノワールが普段と違う。こんな大声出して人を仕切るノワールを見るの初めて…。あんだけ人との関わりを避けて静かにしてた子なのに…。


「ねぇ、ノワールってあんな人だったっけ?」

「分かんない…。私もあんなノワール見た事ない」

「学院会が出来た頃から随分と積極的に行動してましたよね。もしかすると、彼女の中で何かが変わろうとしているのかもしれませんね」


 ステラも普段のノワールとの違いに戸惑っている。引き気味な表情で私に聞いてきた。

 ティナは冷静に分析しているけど、確かにティナの言う通り学院会がスタートした頃からノワールは積極的だった。本当に自分を変えようとしているのかも。

 もしかしたら、お姉さんのレイリー嬢に心配をかけさせないようにする一心で動いているのかもしれない。


「アイラさん、そろそろお時間ですわ」

「分かったわ。学院会の名にかけて!各自行動開始!」

〈〈〈はいっ!!!〉〉〉


 ホウに言われて私が行動開始の合図を出すと、今日一番の大きな声で返事が返ってきた。同時に一斉に講堂から出て行った。

 役員がいなくなった後、私とシャルは学院会室へ移動した。





「なんだか、静かですね…」

「まぁ、私達以外はみんな闘技場か外にいるからね」

「私達はここで待機ですけど…、何しましょうか?」

「そうね~。何もやる事浮かばないわねぇ…」


 学院会室へ移動して二人きり。私とシャルは何もする事がないまま、暇な時間を過ごす事になってしまった。

 やっぱりこれって普段暇してる時と変わんないよね?はぁ…、誰か仕事頂戴…。

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