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異世界で最強 ~転生と神の力~  作者: 富岡大二郎
第三章 学院生活 二年目
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案の説明

「「「「「「「「学院会?」」」」」」」」


 私の案に、みんなが「何ソレ?」みたいな反応をしてきた。


「簡単に説明しますと、学院生のみで構成された学院生の学院生による学院生のための組織です」

「…えっと、想像が付かないんだけれど、どんな事をするんだい?」


 王子殿下が小さく挙手をして、活動内容を尋ねてきた。なぜ若干困り顔?


「主な活動としては、普段の学院生活での学院生からの要望や意見の受付。何らかの問題が発生した場合の調査や初期対応。新たな行事等の企画および運営。それに伴う警備も学院生にやらせます」

「ちょっと待って。それが内部の危機管理とどう関係あるの?」


 ナナカ先生が話を止めて疑問を投げてくるが、その疑問は想定済み。


「去年の武術大会でのあの時は、学院生と学院関係者以外に軍や役人の方々が対応にあたってくださいました。

 しかし普段の日に何か発生すれば、全て先生方が対応しなくてはいけません。学院生達が混乱状態に陥った場合、先生方だけではその対応をするのは不可能でしょう。問題はそういう事ですよね?」

「うん。そういうことだけど…」

「学院会があれば様子のおかしい人への監視が出来ますし、何かが発生しても先生方の指示を待たずとも学院会の指示役の判断で、独自に初期対応にあたる事が出来ます。

 つまり学院生で補えるところは学院生でやってしまって、先生方の負担を減らそうというものです。内部危機管理の問題はこれで解決かと。

 警備や監視に関しては騎士を目指す学院生にやらせれば良い訓練にもなりますし、書類仕事や雑務も学院を卒業した後の仕事に役立つかもしれません。悪くない話かと思いますよ」


 私が説明していくうちに、一部はポカーンとしていて一部はクエスチョンマークが見える。

 この学院会、前世で暮らした日本で言う『生徒会』に警備を付け足したもの。やってみたかったんだよね~。生徒会。


 前世で私が通っていた学校でも生徒会は存在していた。

 当時の私は入りたかったけど入れなかった。入ろうとしたら生徒会長から、当時とっても評判が悪かった神楽、現在のセリアとの縁を切るよう言われたから。

 さらには神楽の事を馬鹿にされ、好き放題言われた結果、ブチキレた私は生徒会長に殴りかかってフルボッコにした事があった。

 私も怒りで正気を失っていたようで、気が付くと私の手は血だらけ。生徒会長は血まみれの状態で倒れていた。

 生徒会長は当然病院送り。私は停学処分をくらった。

 セリアが言っていた私がブチキレた時というのは、この時の事。今となっては思い出のひとつ。


「学院生で足りないところを補おうなんて…、考えもしなかった…」

「確かに学院生のみの組織が出来れば、先生方の負担を減らせる…。学院生の経験も積める…。うん、良いと思う。さすがはアイラだね」

「よくもまぁ、思いつきますね。そんなこと」

「う~ん…。理解に至りませんわ~」

「俺ももう解んねえや」

「学院生主体で?警備も学院生で?先生方も指揮で?…ん?あれ?」

「ゴメン。私頭痛くなってきた…」

「ステラちゃん、大丈夫?」


 ナナカ先生はあ然としたまま感心していて、王子殿下は賛同してくれた。

 ティナは何故か若干呆れた様子で、ホウは理解に至らないらしい。

 リィンは完全にお手上げのようだ。レイジは絶賛混乱中。

 ステラは頭痛に襲われたらしく、ニコルがステラを介抱している。


「アイラちゃん。その……学院会だっけ?詳しく教えて」

「はい。さらに説明しますと…」


 私はナナカ先生の指示で、さらに説明をした。

 幹部は学院会役員の中から立候補をして、選挙を行った上で決める事。

 会長職をトップに、副会長や書記などの役割の定義。

 警備部等の様々な部署の設置。

 式典以外の行事の企画、運営。

 行事の予算の検討。

 新たな校則の検討および学院側への報告。


「今はざっとこんなものですかね。先程も申し上げましたが、事務仕事や役人等の職に就きたい人にとっては練習になりますし、騎士や魔法師を目指す人にとっては良い訓練にもなります。連携の特訓にもなりますし。

 全学年で構成されますので、他の学年や他のクラスの交流にもなりますよ。関わらない人も友人を通じて知り合う事だってあるかもしれません。

 そうして輪が広がっていけば、学年で、もしくは全学年で何かする事も可能になるかもしれません。

 人と接する能力や助け合う力も上がると思います。それが社会に出てどれほど重要か、ナナカ先生ならご存知ですよね?」


 説明とメリットをざっと上げておいた。

 前世の頃の生徒会とは異なるため色々変えるところは多いと思うけど、たくさんの人と同じ達成感を味わう点は同じはず。ここまで言っておけば、学院側にも通ると思う。


「ここまで具体的な発想するなんて…。アイラちゃん。今の話、学院長や他の先生達にも説明してくれないかなぁ?」

「はい。もちろん!」

「僕は学院生の一人としてその案に賛成するよ。現状に置かれた問題を解決すると同時に、学院生の将来を考えた発想をするなんて素晴らしいよ」

「私も殿下と同じです」


 ナナカ先生の心は掴めたようで、学院長や先生方への説明を頼まれた。

 王子殿下とティナも賛同してくれるみたい。

 残りのメンバーは未だに理解に至っていないようで、考え過ぎてパンク状態になってノックアウトの様子だ。もっと解りやすい説明を考えなきゃ。


 今日はもうそれなりに時間が経ったということで、先生方への説明は明日以降になり、今日のところは解散となった。

 いや~…、これからが楽しくなるかな?

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