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異世界で最強 ~転生と神の力~  作者: 富岡大二郎
第二章 学院生活
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友達にも結果報告

「おまたせー」

「やぁ、お疲れ様」

「おつ~」

「アイラさん、どうでしたの?」

「説教した?ぶん殴った?」

「ホウ、ステラ。落ち着いてください」

「無事に終わったか?」

「アイラ様、無事で良かったです」


 私が教室へ到着すると、みんな各々な反応で迎えてくれた。

 王子殿下とリィンは労ってくれた。

 ホウとステラは興奮気味に質問してきて、ティナが二人に落ち着くよう言っている。

 レイジは未だ心配そうな表情。対照的ニコルはホッとした表情を浮かべている。


 私はシャロルがノワールを捕縛してから、ノワールがストーカー行為を自供したところまでをみんなに説明した。


「う~ん…、アイラ以外はみんな敵、か…」

「事情は解るけど、身勝手だな~」

「性格悪すぎですわ!まったく!」

「ホウ、それは昔のあなたも同じですよ」

「ティナさん!?今それ関係ないじゃありませんの!?」

「いくら事情があると言えど、一方的に敵視されるのは気分悪いな」

「ムカつくんだけど。私達が何したってのよ」

「……」


 ノワールが言っていた「アイラ様以外は敵」の部分をみんな強く受け取ったみたいで、それぞれ憤慨している。

 王子殿下は何やら考え込み、リィンは身勝手だと言う。

 ホウも怒っていたのだけど、そこにティナが昔のホウの性格の悪さを指摘し、ホウは怒りモードから一転して焦りモードになった。

 レイジとステラは単に不満を述べている。

 そんな中ニコルだけが黙っている。と思ったら私の方を見て質問してきた。


「アイラ様。アイラ様はもしかしてその後、ノワール様とご友人になられたのですか?」

「どうしてそう思うの?」

「アイラ様の優しさなら、そうかなって思って…」


 私はノワールが自供したところまでしか説明していないので、ノワールと友達になったとは言っていない。

 ニコルは良くそこまで推測出来たわね。バレスタイン姉妹はそろって頭が切れるのかもね。


「ちょっとニコル、あんた何言ってるの?散々尾行したあげくに友人になりたかったなんて適当な事言う奴と仲良くするわけないでしょ?いくらアイラが優しい性格でも…」

「なったわよ」

「「「「「「「え?」」」」」」」


 ニコルの問いにステラがそんなわけがないと鼻で笑う。

 私が答えると、全員が私を見てきた。


「いやだから、なったわよ。友達に」

「「「「「「はあぁぁぁ!!??」」」」」」


 私がノワールと友達になったことを公表すると、ニコル以外のメンバーに一斉に驚かれた。てか、ビックリするし、耳痛いんだけど。


「ちょっとあんた正気なの!?何されるか分かったもんじゃないわよ!」

「アイラさん!何を考えているのです!危険度が増すではありませんか!」

「僕でもちょっと無理だったかなぁ。アイラはすごいね」

「少し心が広すぎませんか?」

「なんて言うか…尊敬するよ」

「お前ってスゲーな」

「アイラ様はお優しい方ですねぇ~」


 ステラとホウは怒ってきた。

 王子殿下は苦笑いしてきて、ティナは若干引き気味。

 レイジとリィンは何故か尊敬する発言をして、ニコルだけニコニコしている。

 みんないくらなんでもノワールの事悪く見すぎてない?


 この後、私が追加で経緯以外の説明をした。ノワールの希望で私が呼び捨てにしている事。私にだけは警戒を解いてくれている事、等々。

 同時にノワールが語っていたレイリー嬢の件も王子殿下に報告した。


「何者かの陰謀か…。僕もその件は詳しくは教えてもらっていないんだよね。でも妹であるノワール嬢がそんな険しく訴えてきたという事は、彼女は何か掴んでいるのかもしれないね。僕の方でも少し調べてみるよ。ちょっと気にはなっていたし。

 でも……今日はもう帰ろうか?」

「俺はどっちでも良いぜ」

「帰りましょう。今日は」

「わたくし、なんだか疲れましたわ」

「アイラってさ、優し過ぎない?」

「俺もそれに同意」

「それがアイラ様の良いところなんですよ!」


 王子殿下は調べると言ってくれたが、突然帰ろうと言い出した。

 みんな私がノワールの事を話すうちに呆れた表情になってきて、何も反応しなくなっていた。呆れるような事言ったかなぁ?


 そんなみんなは王子殿下の言葉に賛同し、解散ということになった。

 私が優し過ぎだというステラとレイジに対し、ニコルが怒ってくれた。…私ってそんなに優しい性格?



 なんだか納得出来ない疑問が小さく出てきたまま、私もシャロルと合流してみんなと別れ、馬車で屋敷へ帰宅した。

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